ハリウッドの歴史に残る特殊メイクアップ映画たち
お気に入りの作品はありましたか?
フィクション映画で欠かせないものといえば、真実みのあるメイクアップですよね。今回Cinefixが、ハリウッドの映画史の中から、メイクアップ界に影響を残した10の作品をリストアップしていますよ。
- 「X-Men(2000)」 メイクアップアーティストのゴードン・スミスは毎回の撮影時に12時間かけて、レッベカ・ローミンをミスティークにしていました。
- 「トッツィー(1982)」 Allen Weisingerの手により、ジャスティン・ホフマンは街中に紛れ込んでもわからない程完璧に女性になっていました。
- 「ザ・フライ(1986)」 Chris Walasは7つのステージのハエ男を、時には5時間もかけて作り上げていました。
- 「エレファント・マン(1980)」 Christopher Tuckerによる見事なメイクアップは、実在したジョセフ・メリックの骨からイメージを得て作られたもの。この作品がきっかけでアカデミー賞にメイクアップ部門が作られました。
- 「フランケンシュタイン(1931)」 Jack Pierceは、毎日4時間かけて、このアイコンを仕上げていました。材料だって今より全然少ない時代です。
- 「猿の惑星(1968)」 John Chambersはもともと、怪我をした退役軍人の顔面整形をしていました。そこで培われた技術をもとに、猿の顔面の筋肉の動きをとことん研究し、役者ごとに違ったマスクまで作ってしまったのです。
- 「ゴッドファーザー(1972)」 Dick Smithがマーロン・ブランドにしたメイクアップは、47歳の彼を、より年上の風格あるマフィアのボスに見せるためのものでした。マーロン・ブランドが機具を付けるのを嫌がったため、顔にペイントを施し、両ほほにティッシュペーパーを詰めてるだけなのですが、その効果は歴然ですね。
- 「モンスター(2003)」 総義歯とまぶた以外は、全てToni・Gによるメイクアップで、モデルのシャーリーズ・セロンが、連続殺人犯に大変身。全く違う人にしか見えませんね...。
- 「21 ジャンプストリート(2012)」 もともとこのタイトルは1980年代に放送されていた「21ジャンプストリート」というTVドラマを映画化したもので、TVヴァージョンの主人公はジョニーデップでした。そんなわけか、彼もカメオで映画に出演したのですが、メイクアップのおかげで、全くわからなくなっています。
- 「パンズ・ラビリンス(2006)」 映画史において、David Martíによってつくられた迷宮の番人パン(フォーン)のメイクアップの右に出るものはないかもしれません。耳とまぶたはアニマトロニクスにより遠隔操作されていましたが、実はダグ・ジョーンズは5kgもの角がついたマスクの下で、きちんと演技していました。もちろん体も重いコスチュームで埋もれていたため、リフトのサポートによって歩いていたそうですよ(リフトは映像編集で消去していました)。
また、この映画の撮影で80人ものメイクアップアーティストが採用され、他の映画にまで人がまわらず、さまざまな作品スケジュールが遅れてしまったほど。また「PLANET OF THE APES/猿の惑星(2001)」のメイクアップを担当したLuc Bakerにも、賛辞を送るのを忘れてはいけません。
Omar Kardoudi - Gizmodo SPLOID[原文]
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