やっと妻が退院して日常に戻ったのですが,赤ちゃんはついに本領を発揮し,2時間おきぐらいの授乳が続いています。大変なのは私ではなく妻なので,本当に妻には頭が下がる思いです。少しでも授乳間隔が伸びればと切に願っているところです。
妻が入院中のことなんですが,ある女医さんが「私離婚して苗字が変わったので…」と言っていました。離婚の理由は様々なので何が原因なのかは分からないのですが,以前知り合いの医者が「開業医でない女医は離婚する人が多い」と言っていたのを思い出しました。
実際どれくらいの人が離婚しているのかは分かりませんが,業界内では以下のように言われているらしいです(真偽は不明です)。
今までに聞いたことがある話は以下のようなものがあります。
「女医の1/3は結婚を継続し、1/3は離婚、1/3は一生独身」
「女医さんは離婚率が高い」
「男性医師の結婚時期と相手のパターン:
卒業時→学生時代の同級生
研修医→研修病院の看護婦
大学院→秘書
それ以降→お見合い」
確かに医師の仕事は激務で特に産婦人科医ともなると昼も夜もあったものではないのかもしれません。私たちは今回無痛分娩で計画出産だったので,昼間の時間帯に産むことができました。
以前,計画出産について院長が「スタッフが多い昼間の時間に出産した方が事故が少ない」と言っていて「なるほどなあ」と納得したものです。
今考えるとこれって妊婦さんにとってのメリットだけではなく,産婦人科に勤務するスタッフにとってもメリットがあるんだと思うんですね。自然分娩をメインにするといつ産まれるか分からないので夜も病院にいる人数を確保しなければなりません。また緊急の呼び出しもあるかもしれません。お産というのは夜中から明け方にかけて行われる割合が多いようなのでなおさらです。
病院では、陣痛促進剤を使用したり、帝王切開を行ったりすることがあるので、医療行為のない自然な状態でお産がどのように行われているのかを知るには、助産所のデータを見ることになります。
助産所における時間別の出生数のグラフを見ると、明け方近くのお産が最も多く、その後昼間から夕方にかけては数が減り、真夜中あたりからまた増えていることが分かります。
もちろん自然分娩そのものを否定するわけではありませんが,お産を管理するということは働く側にもメリットがあるわけで,計画分娩を行う病院が多いのはよく分かります。
産婦人科医が過酷な労働環境で働いていれば,それは結局妊婦さんが困ることになるわけです。出産難民なんて言葉もありましたよね。実際に首都圏で出産しようと思ったらかなり早めに分娩予約しないといけません。こうした現状で,産婦人科医が無理なく働けるように計画出産も必要なのだと思いました。
なぜ、産婦人科の医者が減っているのだろうか。その理由として、当直や深夜の緊急呼び出しが多い過酷な労働環境とそれに見合わない低い対価に加えて、他科に比べて医療訴訟が多く敬遠されていることが指摘されている。
産婦人科医が足りない!産科医療崩壊の足音 - NTTコム リサーチ 調査結果
第1子の時は自然分娩で「やはり自然分娩が一番だね」「赤ちゃんが出たいときに出してあげるのが一番だね」と思っていて,第2子の時は計画出産で「本当はもっと先に産まれるのを無理に出してしまうのではないか」と思ったわけですが,実際には分娩時間2時間10分というハイスピードで,先生の読みの方が当たったわけです。
こうしたやり方には様々な批判もあるのでしょうけど,それで働いている人も働きやすくなり,妊婦も赤ちゃんも健康であれば良いのかなと思った出産でした。みなさんはどう考えますか?