iPS細胞手術 治療の安全性と効果確認へ9月13日 6時52分
iPS細胞を使って目の網膜の組織を再生し、患者の視力を回復させようという世界初の手術を行った神戸市の理化学研究所などの研究チームは、今後、移植した組織が定着しているかなどを慎重に調べ、治療法の安全性と効果を確認することにしています。
理化学研究所の高橋政代プロジェクトリーダーなどの研究チームは12日、「加齢黄斑変性」という重い目の病気の70代の女性患者に、本人の細胞から作ったiPS細胞を網膜の組織に変化させ移植するという、世界で初めての手術を行いました。研究チームによりますと、患者の容体は安定し、経過がよければ1週間ほどで退院できる見込みだということです。
今回の臨床研究は、治療法の安全性を確認するのが主な目的で、研究チームは今後、移植した組織が定着しているかなどについて検査を行い、慎重に評価することにしています。
また、今回の患者は、視力の大幅な改善は見込めないものの、暗くなっていた視野の中心が再び明るくなるなどの効果が治療の結果期待できるということで、視力や光の感度などについても詳しく調べることにしています。さらに、臨床研究では合わせて6人の患者に治療を行う計画で、新たに治療を受ける患者の選定も進めることにしています。
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