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【グラニュース】


福岡大・大武、赤丸急上昇だ

2014年2月8日 紙面から

 【チェンマイ(タイ)木村尚公】名古屋グランパスのキャンプに練習生として参加している福岡大3年のDF大武峻(21)の評価が赤丸急上昇している。7日の練習では主力組に抜てきされ、西野朗監督(58)もプレーぶりを大絶賛。チーム側はすでに特別指定選手として公式戦で起用する方針を固めているが、電撃的に開幕スタメンに名前を連ねる可能性も浮上してきた。

 体験が主目的だったはずの大武のキャンプ参加が、予想外にポジション争いを熱くしている。キャンプ3日目、ハーフコートの広さでの実戦形式練習で、大武は闘莉王、牟田とともに主力組の3バックを組んだ。確かな足元の技術で攻撃の起点となる一方で、セットプレーでは188センチの高さをフルに生かしてゴールを脅かした。

 「もともと緊張するタイプではないし、きょうは緊張感がプラスに作用した。トゥーさん(闘莉王)が隣にいる状況で軽いプレーはできません」。大武は頼もしい口調で練習を振り返った。

 アマチュアの大学生らしからぬ堂々としたプレーぶりを、西野監督は「いいね。短期間で自分のプレースタイルを出している」と絶賛。選手の評価に慎重な指揮官にしては珍しく、大武を手放しでほめちぎった。「(同じポジションの)牟田や刀根がどう思ったか」と波及効果まで口にした。

 2015年の新入団選手として複数チームが獲得を目指す大器。グランパス側にはキャンプ参加をきっかけに、シーズン中は特別指定選手としてナビスコ杯などで出場機会を与えてチームになじませ、正式獲得につなげたいという思惑がある。

 一方で、西野監督の高評価は「ナビスコ杯」を超越しつつある。大武の開幕スタメンについて問われると、「すべての可能性はある」と否定しなかった。久米GMは「大学側の事情もある。特別指定については話し合って進めたい」と説明。早ければキャンプ直後にも特別指定の手続きをとることを示唆した。

 大武は「チームを背負い、トップレベルでプレーしたい」とグランパスでの公式戦出場を熱望している。“お客さま”としてキャンプに参加した大学生が、強力な“新戦力”に変わりつつある。

 【特別指定選手】 日本サッカー協会の登録制度では、大学、高校の公式戦に出場する選手はJリーグの試合に出場できないが、同協会が承認する特別指定選手は並行して、Jの公式戦にも出場できる。本田圭佑(ACミラン)は星稜高から05年にグランパス入りしているが、同高3年の04年にはグランパスの特別指定選手としてナビスコ杯に出場。また永井は福岡大時代に、神戸、J2福岡の特別指定選手としてJリーグの試合でプレーしている。 

 【大武峻(おおぶ・しゅん)】 1992(平成4)年11月24日、福岡県筑前町出身の21歳。188センチ、83キロ。筑陽学園高から福岡大へ。大学2、3年時には全日本大学選抜に選ばれ、昨夏はユニバーシアードにも出場。今季は福岡大で主将を務める。高さと強さが武器のセンターバック。

 

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