バンス副大統領、ゼレンスキー氏との首脳会談決裂「面白かった」…民主党の反発強まる
完了しました
【ワシントン=淵上隆悠】米国のバンス副大統領は3日、FOXニュースのインタビューで、決裂したウクライナとの首脳会談について「面白かった」と述べた。バンス氏の言動はトランプ大統領の支持者の信頼を集めているが、民主党の反発は一層強まっている。
「私の発言の何かがゼレンスキー氏の怒りを買ったようだ。食ってかかってきたが、言い返した」。バンス氏は、2月28日のトランプ氏とウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領の会談を振り返った。
会談は和やかな雰囲気だったが、同席したバンス氏がロシアのウクライナ侵略を巡って「平和と繁栄への道は外交に関与することだ」と語ると、状況が一変。トランプ氏も加わり、激しい口論に発展した。バンス氏は、「非公開の場で議論しようと言ったが、ゼレンスキー氏が続けた」と主張し、ウクライナ側に非があったと強調した。
米紙ニューヨーク・タイムズは、会談の一幕を「緊迫した外交協議に副大統領が割って入るという驚くべきシーン」と伝え、バンス氏について「トランプ氏の番犬になった」と指摘した。
バンス氏は、2月中旬にドイツで開かれた国際会議でも、欧州諸国を批判する演説を行って注目を浴びた。翌週にワシントン近郊で開かれた保守系政治団体「保守政治行動会議」(CPAC)の年次総会参加者の投票では、61%がバンス氏を「将来の共和党の旗手」に選ぶなど、その「米国第一」の姿勢は「身内」からは評価されている。
一方、民主党は、存在感を高めるバンス氏を厳しく非難している。マーク・ケリー上院議員は、バンス氏の会談での振る舞いについてMSNBCのインタビューで、「『パパ見てよ、僕はこんなことができるよ!』と言っているようだった」とやゆした。
米メディアによると、民主党への支持が厚いバーモント州では今月1日、家族でスキーに訪れたバンス氏に対し、数百人が抗議活動を展開。ある参加者は、「バンスは裏切り者だ。スキーはロシアでしろ」と書かれたプラカードを掲げた。