開設2年目の「インクルーシブ幼児教育科」の入学者は初年度が2人、今年度はゼロ…県教委「状況が続くなら今後のあり方を検討しなければならない」
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奈良県立宇陀高(宇陀市)の専攻科「インクルーシブ幼児教育科」の定員割れが続いている。豊岡短期大(兵庫県)の通信制課程で、保育士などの資格を取得できるのが最大の売り。だが、今年度の入学者はゼロで、こうした状況が続けば、体制が維持できなくなる可能性が出てきている。(倉岡明菜)
ダブルスクール
宇陀高は、大宇陀と榛生昇陽両高が統合し、2022年に開校した。高卒者らが学ぶ専攻科「インクルーシブ幼児教育科」は、障害などに関係なく共に学ぶインクルーシブの視点を持ち、保育現場などで即戦力となる人材育成を目指し、25年度に開設された。
同短大通信制によるダブルスクールにより、2年間で幼稚園教諭の免許が取得でき、卒業後には保育士資格も取れる。スクーリング(面接指導)は宇陀高で行われるほか、県内の特別支援学校で有給のインターンシップも実施。年間授業料は11万8800円で、県立高と同額に設定するなど、短大などと比べても低く抑えている。
県教育委員会では開設にあたり、高卒者だけでなく、学び直しに関心のある人らの受け入れも想定。15人程度の募集を行った。
しかし、入学者は25年度が2人、今年度は0人だった。定員15人に達しない状況が3年続けば、宇陀高でのスクーリングは実施できなくなるため、28年度以降の入学生にとって負担が増す可能性がある。
「広報に努める」
県教委は「まずは専攻科の魅力を知ってもらうよう広報に努めたい。こうした状況が続くのであれば、ニーズを含めて、今後のあり方について検討しなければならない」としている。
専攻科の説明会は事前申し込み制で、7月23、24日に実施。高卒者らを対象に、書類審査を行う前期選抜は8月24日~9月2日、面接・書類審査を行う後期選抜は10月15~23日にそれぞれ願書を受け付ける(前期、後期の願書はともに受付期間最終日の消印有効)。
問い合わせは同校(0745・83・1053)。