【ネッシー不在説】巨大生物の生存は不可能?経済効果に大ダメージ
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いつのころからか耳にするようになった「気になる言葉」を、漫画家でコラムニストの辛酸なめ子さんが独特の切り口で読み解く夕刊「popstyle」の人気連載「辛酸なめ子のじわじわ時事ワード」。今回は 【ネッシー不在説】 (ねっしー・ふざい・せつ)です。
長年、未確認生物界のスターの座に君臨しているネッシー。捜索イベントが行われるなど、その人気は衰え知らずです。1930年代から目撃談や写真が出ているのに、まだはっきりした姿が捉えられていないところが、人々の興味をかき立てるのでしょう。
公式に記録された目撃情報は1100件以上。昨年には、ネッシーハンターの男性がネス湖のウェブカメラを観測中に、2体のネッシーらしき姿を見つけたことが一部で話題になりました。オスとメスだとしたら、子ネッシーも生まれるかもしれない、と夢が膨らみます。
ネッシーの正体については、古代の首長竜、プレシオサウルス説や、流木説、巨大ウナギ説、ヨーロッパオオナマズ説など諸説ありました。そんな中、52年間も探し続けていた、ネッシー研究の第一人者、エイドリアン・シャイン氏がついに決定的な発言をしたと話題です。
シャイン氏は「ネッシーが実在の生物だとはもう信じていません」と言い放ちました。目撃情報のほとんどは、ごく普通の自然現象を勘違いしているとのこと。76歳で白いヒゲがネッシー仙人のような風格を醸し出しているシャイン氏は、浮世離れした雰囲気と裏腹に現実主義です。これまで大金を投じ、何度も大規模調査を主導してきた人の言うことなので説得力が。70代後半になり、ついに年貢の納め時が来たのでしょうか。
「たいてい船が作り出す波や、大きな岩」「ネッシーの長い首の正体は、水鳥のシルエットである可能性が高い」「湖水は冷たすぎる上、エサとなる魚が少なくて食料源も限られ、巨大生物の生存はほぼ不可能」と、冷静にコメントしていました。
「全部作り話」「すべては説明できる」と、夢がない発言をしながらも、「もし私が間違っていたら、とてもうれしい」と、未練を見せるシャイン氏。探していた長い年月は「本当に素晴らしい時間でした」と、卒業モードで振り返っていました。後輩のネッシーハンターたちの今後の身の振り方が気がかりです。
観光やお土産など、ネッシーのもたらす経済効果は年間数百万ポンドにものぼるとされます。ネッシー研究の第一人者が「いない」と断定したら、ネッシー利権はどうなるのか……なんて、パンダがいなくなってしまった日本では、ネッシーの心配をしている場合ではないかもしれません。
ノーザン・クオール
オーストラリアのある野生動物保護区では、その地域にもう存在しないと思われていた動物が80年ぶりにカメラに捉えられました。同国北部に生息する有袋類の動物ノーザン・クオールは、個体数が減少し、保護区では長い間姿が目撃されておらず、その地域では絶滅したと思われていましたが、2025年、岩場にカメラを設置したところ、1匹のノーザン・クオールが映り込んでいたそうです。
つぶらな瞳でかわいい見た目とは反対に、オスは性欲が強すぎてメスを追い求めるあまり体力を消耗し、寿命が短いという説が。カメラがとらえたのはそんな
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