[茨城のミュージアムへ行こう]人気機関車に思いはせ 龍ヶ崎市歴史民俗資料館
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土器・石器から、農家の納屋や昭和の暮らしの再現まで、多彩な展示が並ぶ龍ヶ崎市歴史民俗資料館では、市民に愛される「4号機関車」が屋外展示されている。学芸員の
江戸時代から商業が栄えた龍ヶ崎だが、さらなる発展の立役者となったのが鉄道だ。1900年(明治33年)に龍ヶ崎駅と佐貫駅を結ぶ4・5キロの龍崎鉄道(現・関東鉄道竜ヶ崎線)が開業した。
25年(大正14年)に製造された4号機関車は、客車も貨車も引っ張った“働き者”で、走行距離は24万8115キロに及ぶ。龍ヶ崎から米や繭を送り出し、道路整備などに使う砂利や石材、肥料を運び込んだという。「当時の人は、佐貫駅を経由して、東京と鉄道でつながっていたのを誇りに思っていたと思います」と油原さん。
4号機関車は65年(昭和40年)に現役引退。その後、観光用として沖縄県久米島への売却が決まった。だが船で運ばれるという段になって「歴史的な価値」を惜しむ声が上がり、市が買い戻したという。しばらく児童公園に展示され、90年の歴史民俗資料館オープン時に敷地内に移された。
龍ヶ崎市の近現代史を駆け抜けた4号機関車は人気が高く、龍ヶ崎・街歩き実行委員会と県立竜ヶ崎二高が毎年企画している街歩きでは、資料館をコースに組み入れている。ボランティアガイドを務める生徒らが機関車の魅力を解説する。
資料館は、小学校の社会科見学で人気のスポットだ。市民ボランティアの協力を得て、資料館の裏で綿を栽培し、糸を紡いで機を織り、明治~大正に生産されていた「龍ヶ崎木綿」を再現する企画なども楽しめる。
油原さんは「街の歴史を知ることで、きっと自分たちの生活を豊かにできる。ぜひ来館して」と呼びかける。(西村洋一)