「エホバ」理由に白内障の手術拒否、信者の女性が慰謝料求め滋賀医科大を提訴…代理人「宗教上の信念に沿った治療は可能だったはず」
完了しました
宗教団体「エホバの証人」の信者であることを理由に、白内障の手術を拒否したことは違法な差別行為で精神的な苦痛を受けたとして、信者の女性が滋賀医科大付属病院(大津市)を運営する滋賀医科大を相手取り、慰謝料など330万円の損害賠償を求めて大津地裁に提訴したことがわかった。提訴は1月23日付。
訴状によると、女性は2024年1月にかかりつけの医師に紹介された同病院で、両眼の白内障手術が必要との診断を受けた。宗教上の理由から輸血を受け入れないことを記載した書面の写しを提出したうえで、手術の実施を依頼した。
その後、同病院の医師から「エホバの証人は受け入れていない」と告げられ、手術を拒否された。手術の必要性があったにもかかわらず、他の医療機関を紹介されることもなかったという。後日、女性は別の医療機関で手術を受けたが、輸血が必要になる事態は生じなかった。
原告側の代理人弁護士は「医学的な観点では、宗教上の信念に沿った治療は実施可能だったはず」と指摘。滋賀医科大は「係争中のため、コメントは差し控える」としている。