全国から来たれ広域通信制「マーキュリー国際高校」開校、<AI活用><個別に近い学習>が特徴…河合塾グループも準備中
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徳島市に本校を置き、全国から生徒を受け入れる私立の通信制高校「マーキュリー国際高校」が開校し、15日、徳島市南沖洲の徳島本校で開校式と入学式が開かれた。授業にはAIの活用を取り入れ、対面では個別指導に近い学習を提供する。私立の広域通信制高校の設置は、徳島県内で2校目となる。(南野々子)
学校法人「マーキュリー学園」が運営。林正和理事長(47)が徳島市出身という縁もあって実現し、2022年度末に閉園した旧市立沖洲幼稚園の園舎を改修して本校を設置した。同市東船場町と東京、北海道、沖縄、新潟の計5都道県にも校舎を展開し、それぞれに通学と通信のコースを選択できるようにした。
運営には、人材サービス会社「マーキュリー」(東京都新宿区)が協力。マーキュリーは通信制の精華学園高校(本校・山口市)の学習センターを全国で運営してきており、豊かなノウハウを生かすことができるという。
マーキュリー国際高校では、生徒一人一人の興味や希望進路に応じた学習を提供。AIの活用方法やゲームを取り入れた授業のほか、各分野に特化した専門家を招いた講義も行う予定。
開校式と入学式は各校舎とオンラインで結んで開催。徳島本校の15人を含む新入生と保護者、学校関係者らが参加し、林理事長は「生徒が自らの可能性を信じ、世界へと視野を広げ、主体的に学び続ける力を育むのを全力で支えていく」とあいさつした。
市内から通学する新入生の一人(15)は「手厚い学習支援が入学の決め手になった。たくさん勉強させてもらえるので、通うのが楽しみ」と期待していた。
同校によると、開校時の在籍者は新入生約120人を含め、計約430人。年度途中での転入も受け入れるため、今後さらに増えると見込む。
林理事長によると、今後は県内の大学とも連携して生徒の進学を後押ししていく方針。「徳島に本校があることは、地域にとってメリットが大きい。定員割れする高校が増える中、通信制にかけられている期待は大きいと思う」と話している。
県こども未来政策課などによると、24年には三好市に本校のある広域通信制高校「みのり高校」が開校。河合塾グループは来年4月をめどに「ドルトンX学園高校」を新設し、鳴門市に地域拠点を整備する準備を進めている。