市が粗大ゴミをメルカリで販売…人気は楽器、「処分するにはもったいない物を必要とする人に」
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フリーマーケットアプリ「メルカリ」を活用し、不用になった市の備品や持ち込まれた粗大ゴミを販売する取り組みが岡山県内の自治体で広がっている。岡山、津山両市に次いで笠岡市も今年から取り組みを始めた。財源の確保だけでなく、不用品の再利用でSDGs(持続可能な開発目標)の推進にもつながる取り組みとして注目されている。(中村申平)
笠岡市は今年から、メルカリの活用を先行実施していた自治体を参考に、メルカリの事業者向け出店サービス「メルカリShops」で、市公式ショップを開設し、管理施設から出た不用品などの販売を始めた。
笠岡市は貯金にあたる「財政調整基金」が2025年度に枯渇する恐れがあったため、事業の廃止や見直しなどを行う「財政健全化プラン」を同年度から実施している。
市が運営・管理する学校や公民館などの公共施設も財政難で大規模な改修や維持が困難な状況となり、同年度には市認知症介護研修センターとグループホーム「炉端の家」の2施設を閉鎖する事態となった。
児童・生徒数の減少で市立学校の閉校も続いていて、笠岡諸島で長年休校していた五つの小中学校も今年3月末で閉校した。
一方、廃止した施設内にある大量の備品の利活用が課題となった。そこで市は、これまで他の部局での再利用を検討したうえで、難しければ保管するか廃棄処分にしていた不用品をメルカリで販売することに決めた。
価格は、メルカリ内の類似した出品物を参考に決定。広報で使用していた一眼レフカメラが1万4300円で、廃校になった小学校で使われていた机が500円で購入されるなど、これまでに約85種類計約580点を出品して約90点が売れたという。
シンバルやタンバリンなど楽器が特に人気だといい、市公有財産管理課の担当者は「まだ十分に利用でき、処分するにはもったいない物を必要とする人に譲ることは、環境負荷の軽減にもつながる。品物を随時追加しているので、定期的に閲覧してほしい」と話す。
23年からメルカリを利用している岡山市では、粗大ごみから再利用できる物品を展示・提供する施設「東部リユースぷらざ」(東区)に持ち込まれる家具や健康器具などの一部を出品している。
再利用品の譲渡数を増やし、廃棄物の減量化に効果があるといい、同施設の担当者は「以前より多くの人に関心を持ってもらえている。今後もリユース意識の向上に努めていきたい」と話している。