天皇陛下、小中高一貫「新モンゴル学園」視察…給食や朝から夕まで授業や部活ある「日本式」
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【ウランバートル=戸田貴也】モンゴル訪問中の天皇陛下は10日、ウランバートルにある私立の小中高一貫校「新モンゴル学園」を視察された。東北大などに留学経験があるジャンチブ・ガルバドラフさん(62)が四半世紀前に創設した同校は、卒業生約600人が日本に留学してきた日本式の学校だ。
同学園の前身となる新モンゴル高校が開校したのは、2000年10月。モンゴルでは、小学生から高校生までが同じ学校で学ぶ「一般学校」が主流で、授業は午前と午後の2部制または3部制のため、昼前に「次のグループが来るから下校を」と促される学校もあった。
モンゴルで物理教師をしていたガルバドラフさんは、1995年に東北大に留学し、96年から山形大に移った。長女が山形市内の県立高校で学ぶ中で、十分な授業時間がある日本式教育を母国に持ち帰りたくなった。
当時、ロータリークラブ関連の奨学生だったガルバドラフさん。山形の同クラブの人たちに「モンゴルで学校を作りたい」と熱っぽく語った。話はとんとん拍子で進み、「建物の柱1本の費用を出し合おう」と設立された支援団体は、「柱一本の会」と名付けられた。
支援金を元に開設された学校に、ガルバドラフさんは朝から夕方まで授業や部活ができ、給食がある日本の“当たり前”を持ち込んだ。遠方に住む生徒も通えるように学生寮を整備し、2008年には小中高一貫校とし、14年には工科大学なども併設した。
日本人教師を配置して日本語教育に力を入れ、卒業生を東大や京大を始めとした国公立大を中心に40以上の日本の大学に留学生として送ってきた。
陛下は今月2日の記者会見で、新モンゴル学園への訪問について触れ、「若い世代の学生さんたちや子供さんたちと直接交流することを楽しみにしております」と話された。この日は午前10時半(日本時間午前11時半)頃に到着された。
同学園は日本からの留学生も受け入れている。ガルバドラフさんは「両国の学生の交流をさらに深めていきたい」と意気込んでいる。