イスラエルのネタニヤフ首相、レバノンと直接交渉へ…イランとの合意維持望む米国の要請に応じたか
完了しました
【エルサレム=福島利之、ワシントン=池田慶太】イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は9日、親イラン勢力ヒズボラの武装解除を焦点として、レバノンと直接交渉を始めると表明した。ヒズボラに対するイスラエルの攻撃継続によって、2週間の停戦で合意した米国とイランが11日に始める直接協議への影響が懸念される中、合意の維持を望む米国の要請に応じた模様だ。
ネタニヤフ氏は、声明で「レバノンがイスラエルとの直接交渉の開始を繰り返し要請したことを踏まえ、閣議で早急にレバノンと直接交渉を開始するよう指示した」と説明した。イスラエル主要紙ハアレツによると、イスラエルとレバノンの双方の駐米大使が、来週にも米ワシントンで協議を始める予定という。
ただ、ネタニヤフ氏はその後の声明で、「我々はヒズボラへの攻撃を全力で継続している」とも言及した。実際、イスラエル軍は9日夜、ヒズボラのミサイル発射台を攻撃したと発表した。レバノン当局によると、8日からのイスラエル軍による攻撃での死者は303人に上った。
イスラエルが攻撃を継続しながら、レバノンとの交渉が進展するかどうかは見通せない。また、交渉の焦点となるヒズボラの武装解除は相当な困難が予想される。
一方、米NBCニュースは9日、トランプ米大統領が8日にネタニヤフ氏と電話で会談し、米イランの協議成功に向けて、レバノンへの空爆を控えるよう要請したと報じた。CNNは、レバノンとの交渉入りもトランプ氏が求めたと伝えた。
トランプ氏は9日のNBCとの電話インタビューで電話会談したと認め、「私は彼と話した。彼は少し控えめになるだろう」と語った。イスラエルはすでに軍事活動を縮小したとの認識を示した。
米国とイランは11日にパキスタンで初協議を行う予定だ。トランプ氏は協議に関し、「合意に至らなければ、彼らにとって非常に痛手となるだろう」と述べ、攻撃の再開を示唆した。