「注射筒押し引き姿見た」 介護職員が証言 容体急変の数分前
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古河市の介護老人保健施設で入所者2人を殺害したとして殺人罪などに問われた元職員赤間恵美被告(40)の裁判員裁判の公判が7日、水戸地裁(山崎威裁判長)であった。介護職員の女性が検察側証人として出廷し、2人目の被害者とされる吉田節次さん(当時76歳)の容体が急変する数分前に、被告が吉田さんの横で注射筒(シリンジ)を押し引きする姿を見たと証言した。
女性は2020年7月6日、吉田さんの容体が急変する数分前に被告が一人で部屋に入って行くのを目撃。不審に思い部屋に入ると、吉田さんの足元で被告が膝をついて、シリンジの押し棒を複数回素早く押し引きしていたという。「何しているんですか」と声をかけると、被告は驚いて何かを隠すような動作をしたと説明した。
容体急変後、別の職員が被告にシリンジを使用したのかと聞くと、被告は「私は知りません」と答えたという。しかし、袋に入ったシリンジを持って現れた上司が「あなたのじゃないの」と問いただすと、被告は黙り込んだ。その後、室内にいた介護職員らに「シリンジは持っています。看護師さんにもらいました。ロッカーにあります」と話したと証言した。
検察側は冒頭陳述で、吉田さんの容体急変後に仮眠室から見つかったシリンジの付着物を分析した結果、吉田さんに施されていた点滴の成分や被告のDNA型と整合したとしている。