大手小町

そりゃ少子化になりますわ「子持ちに冷たい視線」「孫は諦めてね」

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加速する少子化に歯止めをかけようと、この4月から少子化対策の財源を国民が負担する「子ども・子育て支援金制度」が始まりました。ところが、読売新聞のユーザー投稿サイト「発言小町」には、「そりゃ少子化にもなりますがな」というタイトルのトピックが立てられ、30代半ばの娘がいる母親が、働く女性にとって子どもを持つことの難しい現状を嘆きました。

写真はイメージです
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投稿者は、60代と思われる女性「りりあん」さん。結婚して5年以上たつ30代半ばの一人娘がいますが、子どもはいません。孫の顔が見たいと期待しつつも、娘夫婦の生活に踏み込むのは避け、「(娘に)聞いたわけではありませんが、作らないのだと思います」と推察します。さらに、働いている娘が子どもを産むことの苦労を、こう心配します。

「給料は男性と同じですから、もちろん仕事量も転勤もシフトも同じです。満員電車で1時間通勤、妊娠しても乗らなくてはいけません。出産後も自分の体が今まで通りとは限らないし、夫婦ともに、仕事と子育てと家事でヘトヘトになると思います」

結婚して専業主婦になる女性が多かった過去を振り返り、「昔は育児と家事に専念できて、子供が大きくなったらパート勤めが多かったです。それを思うと、今の人たちは大変だなとしみじみ思います」と、トピ主さんは時代の変化を憂い、発言小町に「子どもに対する補助は増えましたが、なんか微妙にずれてるような……。手当が増えたから、『子ども、もうひとり!』とか思うものでしょうか?」と尋ねました。

このトピには130件の反響がありました。少子化を巡って、働く女性にとって子育ては「罰ゲーム」だとする意見が目立ちました。ただ、働く女性や子育て世帯を支援する制度が整いつつあるとするコメントもあり、結婚や出産・育児をデメリットととらえる社会的なムードを問題視する声も少なくありません。

「こりゃ、日本は滅びるわ……」

アラサーの娘を持つ「R」さんは、娘から結婚早々に「孫は諦めてね」と言われたという経験談をつづりました。子どもを持ったら、休日はゆっくり休めず、友達と自由に遊びに行けず、海外旅行もできない……。「デメリットだらけで、子どもを持つメリットが感じられない」と、娘は「子なし宣言」をしたといいます。これには「R」さんも、「こりゃ、日本は滅びるわ……、と思ってしまいました」と、少子化やむなしといった気持ちです。

「政府が少子化対策しようが、少子化まっしぐらだと思いますよ」と書き込んだのは、「はちみつ」さん。「親は共働きじゃないと生活できないし、子どもはちゃんと大学までは出さないといけないし、とにかく物騒な世の中、一人で留守番やおつかい、外で遊ばせるなんてできないですよね」と教育費の重い負担や治安悪化を心配します。そればかりか、「子持ちに対する視線の冷たさも感じるし、イジメなんかもどんどんひどくなっている。大地震もいつ来てもおかしくない。戦争も大丈夫なのか」と不安材料を列挙し、「そりゃ少子化にもなりますがな」と、トピ主さんへの共感を示します。

2人の子どもを育てているという「azu」さんは、「毎日ほんとに大変です。生まれ変わったら結婚しません」と言い切ります。「頼りになる祖父母がいなければ正社員で働くなんて現実的ではないし、パートになればバクチです。祖父母だって孫疲れと言っている時代です」とコメント。仕事と育児の両立には周囲の協力が不可欠であることを強調します。

産みたい人がバンバン産める環境に

一方で、働く女性の育児を巡っては、昔より今の子育て世代のほうがうらやましいという意見もあります。

大学卒業後にマスコミ関係で働き、現在「80歳そこそこ」の年齢という「春よ来い」さんは、「病院代全額負担、子ども手当なし、保育園以降高校まで一切補助金なし」で3人の子どもを育てた経験をつづりました。育休や時短勤務などもままならず、親の協力も得られなかったと言い、「今はいいなと思いますよ」と反論。「こんなに恵まれているのに子どもを持たないのは自分たちの意志でしょ?」と問いかけ、「産めよ増やせよって言われても踊らなくなったんですよね」と、少子化は女性個人の選択の結果だと強調します。

「昔は仕事を辞めたくなくても泣く泣く諦めた女性がいた」と振り返った「ポー」さんは、「やっと学童保育や保育園も充実して、育休、時短の制度も整ってきた。父親の育休も広がりつつある」と、昨今の子育て支援に一定の評価をします。その上で、「子どもを産んで正社員で共働きは確かに大変ですが、育児と家事に専念せざるを得なかった時代、夫が子どものために有休を取るなんて考えられなかった時代がそんなにいいでしょうか?」と疑問を呈します。

「産まない人はどうやっても産みませんので、産みたい人がバンバン産める環境になればいい」と、女性の選択を尊重した上で、国公立大学の学費無償化、長時間労働の解消、賃金アップなど、さらなる対策強化を求めました。

実父母も義父母も遠方で頼れず、共働きで子ども2人を育てているという30代の「やまっち」さん。夫は家事や育児に協力的ですが、仕事が激務で土日も家を空けることが多いそうです。「子育ては幸せな時間で、子どもを持ったことを後悔したことはありません」と明かす一方で、「子育てしながら仕事するのは本当にハードで、たまに『私は前世でどんな罪を犯したのだろう』とすら思います」と弱音を漏らします。

「自分で、仕事を辞めず、子どもを育てることを選択したんでしょ?」

そんな心ない声を耳にすることも。「なので、子どもは2人で打ち止めです。できるならもう1人、2人欲しかった」と、「やまっち」さんは3人目の子どもを諦めたことも明かしました。

少子化対策のための子育て支援は、どのような働き方で、家族の形がどうであっても、女性の希望が最優先にかなえられるものであってほしいと思います。(読売新聞メディア局 鈴木幸大)

【紹介したトピ】 そりゃ少子化にもなりますがな

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