秋季道高校野球、北照が白樺学園破りV…13年ぶり優勝
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秋季北海道高校野球大会は20日、札幌市豊平区の大和ハウスプレミストドーム(札幌ドーム)で決勝が行われ、北照が2―0で白樺学園を下して13年ぶり6回目の優勝を決めた。北照は来春の選抜大会出場をほぼ確実とした。白樺学園は6年ぶりの全道制覇を逃した。
エース投げきり完封、北照2年 島田爽介投
高校に入って初めてエースナンバーを背負った今大会。決勝までの4試合、計472球を1人で投げきってチームを優勝に導いた。
背番号「10」だった昨秋の道大会は登板することなく2回戦で敗退。力不足で2年生の春と夏の大会はベンチにも入れず、「もう野球は無理かもしれない」と悔し涙を流した夜もあった。
新チームになってすぐ、上林弘樹監督は選手に「史上最低のチームだ」と言い放った。プレーだけでなく、道具の用意もしっかりできないのを見かねての言葉だった。「夢の甲子園に行くには今のままじゃダメだ」。自分を変える覚悟を決め、生活を一新した。
自主練習に加えて朝夕に走り込みをし、体作りのため食事も管理して、体重は夏から約4キロ減の76キロに絞り込んだ。監督からエースを言い渡されたのは、秋の道大会直前だった。
決勝の終盤。監督は、連戦の疲れを感じていたエースの目を見て鼓舞した。「最後まで島田で行くぞ」。終わってみれば、相手打線を6安打完封。試合後、監督は「島田を信じてよかった」とたたえた。
ここまで成長できたのは、不調の時も励ましてくれた家族の支えも大きかった。仲間と喜びを分かち合った後、優勝メダルを手に言った。「全国でも勝って、恩を返したい」(永田新)
1点の重さ学んだ白樺学園・後藤
7月の北北海道大会決勝で連覇を逃してから約3か月。白樺学園は今大会決勝前日のミーティングで、「決勝で負ける悔しさは自分たちが一番よく分かっている。決勝の景色を見せてくれた3年生に優勝して恩返しをしよう」とみんなで誓った。
決勝は、初回に奪われた1点を追う展開。三回、二死一、三塁で打席に立った3番打者の後藤健選手(1年)は、北大会も経験している。「なんとか自分に回してくれたチャンスを生かす」と4球目のスライダーを捉え、「外野を越える」と一瞬思ったが、球威に押されたのかセンターフライに終わった。
「1点の重さを学んだ試合だった。成長して春も夏も秋も勝ちたい」。後藤選手は次への闘志を燃やした。
〇北照・上林弘樹監督
「島田がコントロールのいい投球をし、チーム全体が競った試合でも落ち着いていられたのが良かった。さらに全国に通用するような体作りをして、甲子園でも勝ち上がっていきたい」
●白樺学園・亀田直紀監督
「相手の島田投手がうまかったが、狙い打っている球は悪くなかった。チャンスも作っていたので、要所であと一本が出なかったのが悔しい。これから鍛えて、戦えるチームを作る」