EU、商船警護「ホルムズ海峡まで拡大」に消極意見が大勢か…EU外相「欧州の戦争ではない」
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【ブリュッセル=上杉洋司】欧州連合(EU)は16日、ブリュッセルで外相理事会を開き、EUの海軍部隊が紅海で実施する商船警護の任務をホルムズ海峡にまで拡大する案について議論した。加盟国からは慎重意見が相次いだ模様だ。
EUは、紅海を航行する商船をイエメンの反政府勢力フーシの攻撃から守る作戦「アスピデス(盾)」を2024年2月から実施。ギリシャなど数隻の艦船が参加している。
EUのカーヤ・カラス外交安全保障上級代表(EU外相)は理事会後の記者会見で、「作戦内容を変更する意欲はなかった」と述べ、ホルムズ海峡での警護実施について、消極的な意見が大勢を占めたことを示唆した。また、「(イラン情勢は)欧州の戦争ではない」と強調した。
カラス氏は、ホルムズ海峡の事実上の封鎖解除についてアントニオ・グテレス国連事務総長と協議したことも明らかにした。国連とトルコが仲介し、ロシアの侵略下でウクライナの穀物を黒海経由で輸出した事例を参考に、ホルムズ海峡の封鎖を解除できないか話したという。
ただ、イランの同意を得るのは困難とみられ、実現の可能性は見通せない状況だ。