「おかわり君だ」と玉木氏らへ不満、深まる自民と国民民主の亀裂…でも「断交はできない」と自民
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与党が13日、2026年度予算案の衆院採決に踏み切ったことで、自民党がこれまで秋波を送ってきた国民民主党との亀裂は深まる結果となった。高市首相と国民民主の玉木代表が相互不信を募らせたことが、両党が折り合えなかった背景にある。自民内には今後の国会運営への影響を懸念する声が広がっている。(三沢大樹)
要求通らず 玉木氏不信感
「これからの数年先を含め、禍根を残す判断ではないか」
玉木氏は13日の党会合終了後、記者団にこう述べ、国民民主の要求に応じなかった首相ら政府・与党側への不信感をあらわにした。会合では出席者から「強引な国会運営は民主主義の否定だ」などと、13日の衆院採決にこだわる与党への批判が相次ぎ、予算案への反対を決めた。
自民は昨年12月、国民民主の要求する所得税の非課税枠「年収の壁」の引き上げなどを受け入れ、国民民主から予算案の年度内早期成立への協力を取り付けた。ただ、首相が1月に衆院解散・総選挙を検討すると、玉木氏はこれに反発し、一転して協力を再考する考えを示した。
両党の距離が広がる中、自民の鈴木幹事長は今月10日、国民民主の榛葉幹事長に協力を再度要請した。2月の衆院選で大勝したものの、与党は参院で過半数に4議席届いておらず、「ねじれ国会」となっているためだ。首相も玉木氏との個人的パイプに期待し、国民民主の協力を当て込んだ。
だが、国民民主側は予算案を16日に衆院で採決するよう提案したのに加え、イラン情勢を受けた価格高騰対策を盛り込んだ暫定予算の編成、衆院選公約の一部項目の実現など要求をつり上げた。官邸内では「一つのんだら、また次の要求をぶつけてくる『おかわり君』だ」(首相周辺)と玉木氏らへの不満が高まった。玉木氏は「合意を破ったのはむしろ自民だ」と反発し、交渉は不調に終わった。
国民民主との関係悪化は、首相が目指す予算案の年度内成立の成否にも影響を与えかねない。自民は「断交はできない」(ベテラン)と関係修復を探る構えだが、国民民主幹部は「参院でも戦わざるを得ない」と突き放す。
国民民主は昨年末の臨時国会で補正予算に賛成するなど政府・与党に協力し、自民内では「連立入り」に期待する向きもあった。自民幹部は「今後の国会運営への影響は覚悟せざるを得ない」と危惧している。