営業利益209億円を水増し、「エア・ウォーター」本社・グループ計37社…不適切な会計処理
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産業ガス大手のエア・ウォーターは13日、不適切な会計処理に関する調査結果を発表した。一連の問題は昨年7月以降に本社と子会社3社で判明したが、新たにグループ会社33社で確認された。2019年度からの6年にわたり、売上高で667億円、本業のもうけを示す営業利益ベースで209億円を水増ししていた。
外部の専門家らによる特別調査委員会の報告書によると、本社とグループ会社の計37社で在庫の過大計上や資産評価損の先送りなどの不適切な事案を確認した。昨年12月に辞任した豊田喜久夫・前会長兼最高経営責任者(CEO)を含む経営陣の一部はこうした事実を知りながら看過していた。原因について、豊田氏のトップダウンによる組織運営やガバナンス(企業統治)の実効性不足を指摘した。同社は3月にも関係者を処分する方針だ。
この日、大阪市内で記者会見した松林良祐社長は「売上高1兆円を目指し、規模を拡大する中で、内部統制が働かなくなってしまっていた」と述べた。
同社はこの日、25年9月中間連結決算を公表し、売上高は前年同期比2・4%増の5166億円、最終利益は211億円の赤字(前年同期は171億円の黒字)だった。海外事業の固定資産やのれんの減損を計上したことなどが響いた。