衆院選香川1区で中道改革連合の小川さんが激戦制す…立憲民主党の元幹事長、「かつてないほど厳しく、切ない選挙だった」
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8日投開票の衆院選で、香川1区は9日未明まで続いた開票作業の結果、中道改革連合の小川淳也さん(54)が、自民党の平井卓也さん(68)を829票差で破り、8回目の当選を決めた。2区は国民民主党の玉木雄一郎さん(56)が7選、3区は自民の大野敬太郎さん(57)が6選。香川県内3選挙区は自民、中道改革、国民民主の3党が分け合った。
高松市内の小川さんの事務所では、勝利の一報が入ると、集まった支援者らは立ち上がって歓声を上げたり、「おめでとう」と声をかけ合ったりした。小川さんは選挙戦を「かつてないほど厳しく、試練の、切ない選挙だった」と振り返り、「一人一人の皆様の力でいただいた奇跡的な議席だ」と何度も感謝の言葉を口にした。
立憲民主党の幹事長経験者の小川さんも、選挙直前の立民と公明党による中道改革結成は「寝耳に水、驚天動地だった。(選挙目当てかと)有権者に疑念の目で見られることも覚悟した」と話す。
新党で臨んだ選挙戦では、「徹底した平和主義、生活者重視、透明性の高い政治を目指したい」と変わらない政治姿勢をアピール。自身に密着したドキュメンタリー映画「なぜ君は総理大臣になれないのか」(2020年)で高まった知名度を生かして、各地の候補の応援にも入った。
高市首相への人気を背景にした平井さんとの激戦となったが、応援演説をキャンセルせず、留守中は家族やスタッフらが選挙カーや自転車に乗り、街頭に立ち、懸命に支持を呼びかけた。
「厳しい戦いを20年強いられてきたからこそ、私は鍛えられ、初心を忘れずにこられた」。長年の地道な政治活動に寄せられた信頼が今回の選挙戦でも生き、1区で3連勝を飾った。
小川さんは9日朝、高松市の栗林公園そばの街頭に立ち、「この20年余りで積み上げてきたものを、総決算、集大成の心づもりで、しっかり仕事をしていきたい」とドライバーらに呼びかけていた。
記者団の取材に、「非常に重い議席で、感謝と責任感、緊張感でいっぱいだ」と表情を引き締めた。今後について「極めて中心的な、最前線に立つ覚悟だ。香川の代表者として国会でも様々な議論をしていきたい」と意気込みを語った。
自民党の平井さん比例復活
「議席奪還に死力を尽くす」と戦った平井さんは僅差で小選挙区勝利を逃したが、比例復活で10選を決めた。
1区で敗れると、高松市内の事務所で集まった支援者らに「最後まで全力で戦えた。結果は厳しいものとなったが、期待の大きさもよくわかった。ふるさとを元気にするため、皆さんと一緒に頑張っていきたい」と決意を述べた。比例復活の花束を受け取ると万歳を繰り返し、「地域に目に見える形で貢献していかなくてはならないと思う」とも語った。
選挙戦では組織戦を展開。多い日で5か所ほどで個人演説会を開いた。これまで取り組んだデジタルや人工知能(AI)の政策を説明。「次世代に豊かな香川を残すため、私を使い切ってほしい」と呼びかけた。
陣営は高市首相の人気を活用。選挙ポスターに首相の写真を入れ、等身大パネルを作って事務所などに置いた。SNSで活動の様子を積極的に更新してアピールにも腐心。若い世代や無党派層などに浸透した。