衆院選徳島1区、自民の仁木さんが貫禄の勝利…高市首相「徳島から日本を変える仁木博文」と太鼓判
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衆院選徳島1区は自民前議員の仁木博文さん(59)が前議員ら3人を引き離し、4回目の当選を果たした。徳島市南末広町の仁木さんの事務所では、当選確実の一報が流れると、集まった支持者から大きな拍手が起こった。仁木さんは「国会に戻れることに重い責任を感じる。積極財政で明るく希望にあふれる未来をつくる」と決意を語り、支持者らと握手を交わした。
自民と公明党の連立解消や中道改革連合の結成は、陣営に危機感をもたらした。さらに、一部の保守層から支持を受ける参政党が初めて1区に候補者を擁立し、これまでの支持層が逃げる懸念があった。
2024年の前回選に続いて自民公認として選挙区内の首長や議員、医師会、農業関係団体などへのあいさつ回りを徹底し、保守層を着実に固めた。1月29日には高市首相が来県し、高市内閣で厚生労働副大臣を務める仁木さんの働きぶりを評価して「徳島から日本を変える仁木博文」と持ち上げた。高市首相の人気も追い風に、安定した戦いぶりを見せた。
選挙戦では、同副大臣や産婦人科医として、現場で働く医療関係者を支えるため、診療報酬の大幅な引き上げに向けて貢献したことや、県内の港湾、高速道路といったインフラ整備に尽力したことを積極的に訴えた。
さらに、総裁選で高市首相の推薦人を務めたことから首相との近さをアピール。街頭演説では、高市首相が掲げる「責任ある積極財政」を何度も引用し、「経済成長させて財源を増やす。徳島を元気にし、日本が再び世界をリードする国にしたい」と主張した。
仁木さんは09年の衆院選で、民主党公認として比例復活を果たして初当選。21年は無所属、24年は自民でそれぞれ当選している。
高橋さん届かず
中道改革前議員・高橋永さん(50)の小選挙区敗退の一報が流れると、徳島市三軒屋町の事務所に集まった支持者らからため息が漏れた。その後、比例での結果が出るのを待った。
三木武夫元首相を祖父、高橋紀世子元参院議員を母に持つ高橋さんは、前回選で比例復活して初当選した。議員の約1年間で、衆院の総務委員会や文部科学委員会で積極的に質問し、教育予算の充実や地域住民を中心としたまちづくりなどを要望。週末は徳島に戻り、徳島市内で朝のつじ立ちを続けた。
衆院解散直前には、所属していた立憲民主党が公明と中道改革を結成。これまで国政では野党と与党だった両党の県組織が協力して臨む選挙となり、新党名のポスターなどへの切り替えを急ピッチで進めた。
選挙戦では、三木元首相の孫であることをアピール。公明県本部幹部らと街頭に立ち「穏健なリベラルと保守を結集して中道の軸を立て直し、現実的な政権の選択肢を示す」と呼びかけたが、浸透しなかった。