鳥取2区・自民前議員の赤沢さん8選、経済再生相の実績打ち出し追随許さず…選挙区での活動は2日のみの中
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衆院選が投開票された8日、鳥取県内では、2区で自民前議員の赤沢亮正さん(65)が中道改革連合元議員の湯原俊二さん(63)、共産新人の福住英行さん(50)を破り、8選を決めた。当日有権者数は44万5284人。選挙区の投票率は前回(58・10%)を10ポイント以上下回る47・54%で、県選挙管理委員会によると過去最低だった。
「人手不足対策と賃上げに取り組む思い」
赤沢さんの支持者が集まった鳥取県米子市内のホテルでは、当選確実の一報が伝わると歓声が上がった。
上京中の赤沢さんに代わり、妻の千晶さん(55)と長男の亮太さん(24)が、会場に駆けつけた首長らと万歳し、「支援者のみなさまが赤沢の不在を補い、熱意と運動量で主張を伝えてくださった。赤沢は人手不足対策と賃上げに取り組む思いです」とあいさつした。
経済産業相の赤沢さんは期間中も、閣僚として応援演説で連日各地を飛び回り、選挙区での活動は公示日と総決起大会があった日の2日間だけ。演説では、取り組んできた〈1〉中小企業の生産性の向上と賃上げ〈2〉防災庁の設置と事前防災の徹底〈3〉女性活躍と女性の参画――を挙げ、「いずれもまだ道半ばだ」と訴えた。
不在中は、「妻」と書かれたたすき姿の千晶さんが選挙カーで遊説。街頭では「公明党さんの力をお借りできない厳しい選挙戦です」と訴え、自民の参院議員や県議らは経済再生相として日米関税交渉をまとめた手腕をアピール。知名度をアップさせることにもなった実績を強く打ち出した。
陣営は出陣式や遊説の様子を撮影した動画に加え、赤沢さんが選挙カーで好物の甘納豆を食べる様子を紹介する動画などをSNSで発信。若者を中心とした無党派層を取り込み、他候補の追随を許さなかった。
湯原さん「届かなかった」
湯原さんは落選が確実になると、米子市内の会場で、「一貫して今の政治だと地方が疲弊し悪くなっていくと訴えてきたが、力不足で届かなかった」とあいさつした。
2024年の前回選以降も、街頭に立って教育や雇用、社会保障の充実を訴え続けてきた。立憲民主党から中道改革連合に合流して迎えた今回の選挙戦。組織票を持つ公明党からも支援を受けたが、期間中も街頭活動を重視し、「生活者の暮らしを第一に考える政治をみんなの力で作っていこう」と主張してきた。立民、公明の県議らも各所での演説に駆けつけ、支援を呼びかけた。
7回連続での対決となった赤沢さんが連続入閣し、日米関税交渉で知名度を伸ばす中、無党派層への広がりを欠いた。「残念な結果だが、多くの支援をいただき、感謝を申し上げます」と支持者をねぎらった。