FRB次期議長にケビン・ウォーシュ元理事、トランプ氏が発表「最高の議長の一人として記憶される」
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【ワシントン=坂本幸信】米国のトランプ大統領は30日、米連邦準備制度理事会(FRB)の次期議長に、ケビン・ウォーシュ元FRB理事(55)を指名すると発表した。トランプ氏はこれまで、利下げに前向きな人物を議長に起用する考えを示しており、ウォーシュ氏の対応が注目される。
トランプ氏が自身のSNSに投稿した。ウォーシュ氏については、「最高のFRB議長の一人として記憶されるであろうことに疑いの余地はない」とした。ウォーシュ氏は、まずFRBの理事に就任し、5月のパウエル議長(72)の任期終了後、議長職に就くことが想定される。
ウォーシュ氏は、米金融大手モルガン・スタンレーの投資銀行部門などで勤務後、ブッシュ(子)政権で経済政策担当の大統領特別補佐官を務めた。2006年に当時最年少の35歳でFRB理事に就任し、11年に退任するまでの間に「リーマン・ショック」の対応に当たった経験もある。現在は、米シンクタンク・フーバー研究所の研究員などを務めている。
トランプ氏は金融業界に加え、FRBやホワイトハウスでの勤務経験もあるバランスの取れた人材として白羽の矢を立てた形だ。ウォーシュ氏はFRB理事時代は金融緩和に消極的だったが、足元では低金利政策を容認している。
FRBの理事や議長への就任には、米議会上院の承認が必要となる。ただ、FRB本部の改修工事に関してパウエル氏が刑事捜査の対象となった問題を巡り、野党・民主党だけでなく共和党内からも「問題が解決しない限り、次期議長は承認しない」との声が出ている。