『ウルトラマンが おしえてくれる たいせつなこと』
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主体的なチャレンジを育てる〈かっこいいヒーローになる〉言葉
[レビュアー] 夢眠ねむ(書店店主/元でんぱ組.incメンバー)
※画像はイメージ
息子は今、絶賛ウルトラマン(特にウルトラマンアーク)にハマり中。何かにつけて「おれは、かっこいいウルトラマンになった……」とキメ顔でポーズをしている。はじめは「戦いごっこで乱暴になったら嫌だなあ」と思っていたが、母の心配をよそに保育園の連絡帳には「お友達が困っていると、ウルトラマンになって助けてくれます。気温の低い日に先生たちが寒がっていると『大丈夫だよ、おれがいるから』と手を握ってくれます」と書かれるように……我が息子ながら、かっこいい。私自身がウルトラマンを通ってこなかったが、テレビシリーズを見ていると人生に重要な教えがたくさん出てくる。息子にはもう「ヒーローとはかっこいい行いをするものだ」と刷り込まれているのかもしれない。
この本には「かっこいいヒーローになるには」という教訓が22編載っている。なかなか寝ない子には「からだをしっかりやすめよう」、ゲームで負けて泣いちゃう子には「かってもまけてもかっこいい」など、子どもにどう伝えればいいのか悩ましい話題をウルトラマンがサラッと核心をついた言葉で教えてくれる。玉川大学教育学部乳幼児発達学科の大豆生田啓友教授が監修してくれているのも心強い。
自分の子どもに躾する場合、なんでも親の言うことを聞くとは限らない。「これはダメ、こうしなさい!」と押さえつけるのではなく、かっこいいヒーローがそうしているから「やってみよう」と主体的にチャレンジするようになることはとても自然で効果的なのではないか。昔から子どもは親だけでなく周りの大人にも育ててもらっていたはずだし、憧れの存在からの言葉ならより心に届くだろう。
ウルトラマンからのメッセージ「かっこいいヒーローになるきみへ」は、親として読むと涙が出てくる……うちの子のためにありがとうございます、と。