キタ「地面師」新宿でも不正登記か…書き換え容疑の司法書士
完了しました
大阪・キタの不動産登記が所有者に無断で書き換えられた事件で、大阪府警に逮捕された司法書士の男(34)が、東京・新宿でも土地登記の無断書き換えに関与したとみられることが裁判記録からわかった。大阪の事件と同じく、所有権移転の取り消しを求める民事訴訟が起こされ、取り消しを認める判決が出ていた。
新宿の土地は約150平方メートルで、JR新宿駅の東約900メートルにある。所有者が昨年1月、所有権が無断で移転されたとして、移転先の静岡県藤枝市の不動産会社を相手取り、所有権を戻すよう求めて東京地裁に提訴した。被告側は出廷せず、答弁書なども出さなかった。地裁は昨年3月、請求を認める判決を出した。
土地所有者の代理人弁護士によると、所有者側が印鑑登録証明書が勝手に変更されていることに気づき、所有権移転も判明。売却はされていなかった。
確認を進めたところ、男が所有者の代理人の司法書士として、所有者の本人確認をしたとする文書が法務局に提出されていた。男に登記申請の権限を委任することを記した所有者名義の委任状も勝手に作られ、提出されていたという。
男が登記変更をしたとされる不動産を巡っては、大阪市北区と新宿のほか、大阪市内で3件、民事訴訟で登記を元に戻すよう命じられるなどしていた。
府警によると、男は昨年1月、大阪市北区の80歳代男性の代理人になりすまし、男性の不動産の所有権を無断で変更したとして、電磁的公正証書原本不実記録・同供用などの容疑で逮捕された。男は、不正に所有権移転した不動産を勝手に第三者に売り、多額の金をだまし取る「地面師」の可能性がある。