ひふみんアイ・うな重・対局時に聖歌…伝説的エピソードに彩られた「神武以来の天才」加藤一二三さん
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純粋そのものの棋士だった。22日に死去した将棋の加藤
現役時代には、相手側に回り込んで将棋盤をのぞき込む癖で知られた。やや不作法とされるが、加藤九段に限っては「ひふみんアイ」として大目に見られた。昼も夜も好物のうな重を注文。
早熟の天才肌で、棋風は正統派の居飛車党。戦法の流行には左右されず、ひたむきに「矢倉」や「棒銀」にこだわった。当時最年少の18歳3か月で八段に昇段すると、「神武
昭和時代には大山康晴十五世名人や中原誠十六世名人、米長邦雄永世棋聖らとしのぎを削り、平成に入ると羽生善治九段を筆頭とする「羽生世代」と激闘を繰り広げた。引退直前の2017年1月には棋聖戦予選で勝ち、最高齢勝利記録を77歳0か月に更新。月刊誌「家の光」で1959年9月号から続けた詰将棋連載は、「同一雑誌におけるボードゲームパズル作者としての最長キャリア」としてギネス世界記録に認定された。
2016年12月、藤井聡太竜王のデビュー戦で相手を務め、62歳差対局として注目を集めて将棋ブームに一役買った。22年に文化功労者に選ばれた際、「いま藤井竜王と戦ったら」と問われて、「そういうチャンスがあったら、研究して元気いっぱい戦う」と、勝負師としての姿勢を貫いた。(文化部 星野誠)
羽生善治九段のコメント 「加藤一二三先生は生涯をかけて将棋に打ち込まれていた偉大な棋士でした。現役生活63年は空前絶後の大記録でありましたし、気力と情熱を失わずに盤上と格闘する姿にいつも敬意を感じていました」
藤井聡太竜王のコメント
「長きにわたり将棋界を代表する棋士としてご活躍されたことに深く敬意を表するとともに、信念を貫く姿勢を