抗議デモ続くイラン、トランプ氏「虐殺を止めるためあらゆる選択肢を検討」…中露イランは米国を非難
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【ニューヨーク=金子靖志】国連安全保障理事会は15日、反体制派による抗議デモが続くイラン情勢についての緊急会合を開いた。米欧がイラン当局の弾圧を非難し、米国は軍事介入も排除しない姿勢を示した。イランは「武力行使は国連憲章違反だ」と米国をけん制し、中国とロシアも介入は主権侵害だとして反発するなど、安保理の分断が改めて浮き彫りになった。
会合開催を要請した米国のマイク・ウォルツ国連大使は「イランは対話の準備があると主張するが行動は正反対だ」と指摘。トランプ大統領はイランでの「虐殺を止めるため、あらゆる選択肢を検討している」と強調した。イラン当局が通信を遮断し、暴力の全容を隠しているとも批判した。
これに対し、イランのゴラームホセイン・ダルジ国連次席大使は「いかなる口実でも武力行使や威嚇は国際法に対する重大な違反だ」と述べ、米国の対応によっては報復の可能性を示唆した。ロシアの代表は「この会合は内政干渉と武力行使を正当化する試みに過ぎない」と米国を非難。中国の代表も米国を名指しして「公に武力による脅しをしている」と反発した。