強制執行トラブル、過去には日本刀で殺害や包丁で脅し立てこもりも
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強制執行は、民事訴訟の判決などで命じられた建物明け渡しや金銭支払いに応じない者に対し、裁判所が命令に従わせる手続きだ。当事者から申し立てを受け、裁判所の執行官が、建物から立ち退かせたり、財産を差し押さえたりする。
建物明け渡しでは、執行官が事前に退去するよう「催告」を行い、それでも居座り続けた場合、建物に赴いて強制的に立ち退かせる。執行の際に抵抗されることがあるため、執行官は警察の援助を求めることもできる。司法統計によると、建物明け渡しを求める強制執行の申し立ては2024年、全国で約3万8300件あった。
強制執行を巡るトラブルは過去にもあり、01年には新潟県内で自宅の明け渡しの強制執行を受けた男が、執行官とともに訪れた不動産会社員の男性に日本刀で切りかかり、殺害する事件が起きた。16年には横浜市の団地の一室で、明け渡しを拒む男が執行官らを包丁で脅すなどし、約3時間立てこもる事件もあった。
後藤健・東京地裁所長は15日、「今回のような事件が発生したことは、極めて遺憾だ。執行の安全確保に必要な措置を検討していきたい」などとコメントした。