肺炎の牛で不適切実験、鹿児島大学が謝罪「責任者の認識不足と学内の管理体制に問題」…再発防止策策定へ
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鹿児島大(鹿児島市)の共同獣医学部で、肺炎に感染した牛を使った不適切な実験が行われた問題で、大学は9日、記者会見を開き、問題の概要を説明して謝罪した。原因について、実験責任者の認識不足と学内の管理体制に問題があったと明らかにした。文部科学省は再発防止を求め、大学も今年度末を目標に再発防止策を策定する。
冒頭、研究担当の橋口照人副学長と共同獣医学部の遠藤泰之学部長らが「関係の皆様や市民の皆様にご心配をおかけしたことを深くおわび申し上げます」と頭を下げて陳謝。井戸章雄学長の「今回の事案を重く受け止め、再発防止に万全を期すよう努める」とのコメントも発表された。
実験は2021年度から昨年5月に大学が中止するまで続いた。大学は、研究を担当した教員らに聞き取り調査を実施した。大学によると、実験責任者は牛が肺炎を再発する可能性を理解しながら、症状が安定していれば、学内の委員会に提出する実験計画書に記載する必要はないと誤認していた。
肺炎の病原体については、実験の過程で、安全性の国際基準・バイオセーフティーレベル(BSL)2に該当する病原体が検出される可能性を認識していた。ただ、一般の農場でも発生する肺炎の原因菌で意図的に感染させる実験ではないとして、農場で実施する場合と同様の感染対策で問題ないと考えていた。
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