トランプ氏、コロンビアに攻撃意欲「もう長くは続かない」…麻薬巡りメキシコにも不満
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【ワシントン=淵上隆悠、リオデジャネイロ=大月美佳】ベネズエラへの地上攻撃に踏み切った米国のトランプ大統領が、コロンビアとメキシコの麻薬組織に対する攻撃に意欲を示している。軍事作戦という前例が生まれ、両国は危機感を強める。反米左派のキューバや、グリーンランドを巡って米国と対立するデンマークも神経をとがらせている。
「コロンビアはコカインの製造と米国への販売を好む病んだ男が統治している。もう長くは続かない」
トランプ氏は4日、大統領専用機内で記者団にこう述べ、麻薬対策が不十分だとして昨年10月に制裁を科したコロンビアのグスタボ・ペトロ大統領を改めて批判した。政権転覆を狙うかのような発言に記者団から「米軍が攻撃するのか」との質問が飛び、トランプ氏は「賛成だ」と応じた。
トランプ氏はコロンビアの麻薬組織に対する攻撃を繰り返し警告してきた。単なる「脅し」と受け止められてきたが、ベネズエラのニコラス・マドゥロ大統領が3日の軍事作戦で拘束されて以降、現実味が増した。
ペトロ氏は5日、自身のX(旧ツイッター)で「国民の大半が支持する大統領を逮捕すれば、民衆の怒りを買うことになる」と述べ、米国をけん制した。
トランプ氏は、合成麻薬フェンタニルの経由地になっている隣国メキシコへの介入にも前向きだ。4日も「メキシコを統治しているのは(麻薬)カルテルだ」と言い放ち、「我々が何か手を打たなければならない」と主張した。メキシコのクラウディア・シェインバウム大統領はベネズエラへの介入を厳しく批判している。
中南米を含む西半球を勢力圏と見なして関与を強めるトランプ政権を巡っては、社会主義国キューバの体制打破も狙うのではとの臆測が絶えない。
警戒を強めるキューバのミゲル・ディアスカネル大統領は3日の演説で、「帝国主義を打倒せよ。ここは裏庭でも、係争地でもない」と語気を強めた。だが、依存していたベネズエラの石油が途絶えるのは必至で、トランプ氏は「キューバは崩壊寸前だ」と余裕だ。
トランプ氏の触手はデンマーク自治領グリーンランドにものびており、昨年12月には担当特使を設けた。駐米デンマーク大使は3日、Xで「我々は緊密な同盟国だ。米国の安全保障は、グリーンランドとデンマークの安全保障だ」と訴えた。
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