鹿児島大学が不適切な動物実験、感染症の安全基準を満たしていない施設で肺炎に感染した牛を使う…経緯を調査
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鹿児島大(鹿児島市)の共同獣医学部で、感染症についての安全基準を満たしていない施設を使って、肺炎に感染した牛の実験が行われていたことが、大学などへの取材でわかった。大学側は読売新聞の取材に対し、感染を広げる恐れもあり、不適切だったと認めた。大学に提出された実験計画書に感染牛を使用するとした記載はなく、大学は実験を中止して経緯を調査している。
共同獣医学部は適切な動物実験や教育が行われていることを示す国際認証も取得しており、実験中止は異例という。
読売新聞が大学などに情報公開請求して開示された記録や大学の説明によると、実験は2021年度から今年5月に中止されるまで続いた。肺炎にかかった牛に対する抗菌薬の効果などを調べる目的で、鹿児島市の郡元キャンパス内の総合動物実験施設で行われた。21~23年度は、年間10頭程度を対象に実施した。
国の指針に基づく大学の規則では、病原体を取り扱う動物実験には安全管理を講じる必要があり、学内の屋内施設では「健康な動物を使う」と定めている。しかし、実験では屋内施設で肺炎にかかった牛の肺から病原体を取り出す作業が行われ、「マイコプラズマ・ボビス」などが検出された。
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