一方的に独立を宣言した「ソマリランド」をイスラエルが国家承認…イスラム諸国が反発、新たな火種となる可能性

スクラップ機能は読者会員限定です
(記事を保存)

メモ入力
-最大400文字まで

完了しました

 【カイロ=西田道成】イスラエル首相府は26日、東アフリカ・ソマリアからの独立を1991年に一方的に宣言した「ソマリランド」を国家として承認したと発表した。イスラエルメディアによると、国連加盟国による国家承認は初めて。イスラム諸国が反発を強めており、地域の新たな火種となる可能性が出てきた。

 イスラエル首相府によると、ベンヤミン・ネタニヤフ首相とソマリランドの「大統領」がオンラインで会談し、共同宣言に署名した。イスラエルは国家承認について、トランプ米大統領が主導するイスラエルとアラブ諸国の国交正常化の枠組み「アブラハム合意」の精神に基づくものだとしている。

ソマリランドの地図
ソマリランドの地図

 ソマリランドは、イスラエルの海上交通路に位置するほか、アデン湾を挟んだ対岸のイエメンには、イスラエルと敵対する反政府勢力フーシの支配地がある。イスラエルとしては、ソマリランドとの関係強化でフーシをけん制する狙いもあるとみられ、将来的な軍事拠点として利用する可能性もある。

 また、ソマリランドは、イスラエルがパレスチナ自治区ガザ住民の移住先として検討していたとされており、国家承認の狙いに関心が集まっている。

 中東の軍事大国であるトルコとイスラエルの対立も深まりそうだ。トルコ外務省は声明で「イスラエルは拡張主義政策を続けており、ソマリアの内政への露骨な干渉だ」と非難した。

 24年12月にアサド政権が崩壊したシリアを巡っても、暫定政権の国家再建を支援するトルコと、シリアに対する軍事行動を強めるイスラエルは対立している。イスラエルが軍事面を含めてソマリランドへの関与を強めれば、両国の緊張が高まるのは必至の情勢だ。

イスラエル・中東情勢の最新ニュース
衛星で見るイラン核施設
ガザ戦闘1年、被害者の証言
国際ニュースを英語で読む
スクラップ機能は読者会員限定です
(記事を保存)

使い方
速報ニュースを読む 「国際」の最新記事一覧
注目ニュースランキングをみる
記事に関する報告
7487062 0 国際 2025/12/27 10:51:00 2025/12/27 22:39:42 2025/12/27 22:39:42 /media/2025/12/20251227-GYT1I00116-T.jpg?type=thumbnail

注目ニュースランキング

主要ニュース

おすすめ特集・連載

読売新聞購読申し込みバナー

アクセスランキング

読売IDのご登録でもっと便利に

一般会員登録はこちら(無料)