「トケマッチ」元代表、潜伏先のUAE当局が身柄確保…日本に移送し詐欺容疑で逮捕へ

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 高級腕時計のシェアリングサービス「トケマッチ」の運営会社「ネオリバース」(大阪市)元代表らが、預かった腕時計を返却せずに出国して国際手配された事件で、元代表の福原 敬済たかずみ 容疑者(44)が潜伏先のアラブ首長国連邦(UAE)で現地当局に身柄を確保されていたことが捜査関係者への取材でわかった。警視庁は26日、福原容疑者を日本に移送し、詐欺容疑で逮捕する。

利用者の男性が預けていたロレックス=本人提供
利用者の男性が預けていたロレックス=本人提供

 警視庁は同日午前、利用者から腕時計をだまし取ったとして、同社元社員で大阪市平野区、職業不詳中山大志容疑者(44)を同容疑で逮捕した。事件を巡る逮捕者は初めて。

 トケマッチは、高級腕時計を所有者から預かって貸し出すサービスで、2021年1月に始まった。同社は昨年1月31日、法人の解散とサービスの終了を発表。所有者に腕時計を返却しないまま、福原容疑者は同日、元社員の永田大輔容疑者(40)(国際手配)とともに成田空港からUAEのドバイに出国した。

 捜査関係者によると、福原容疑者は中山容疑者と共謀して23年8~12月、東京都内の30歳代男性に「腕時計を預けてくれれば、毎月預託料を支払う。期間が終われば返却する」などといい、高級腕時計の「ロレックス」計15本(計約1800万円相当)をだまし取った疑いがある。腕時計は男性に無断で買い取り店に売却したり、質入れしたりしていたという。

 同社はサービスを終了する直前の23年11~12月、腕時計を査定に出した人にギフト券を贈るキャンペーンを実施し、腕時計を集めていた。福原容疑者は同年11月頃、会社関係者に「事業をやめる」と伝えていたといい、同庁はキャンペーンの当初から腕時計を換金する目的だったとみている。

 トケマッチを巡っては、腕時計が返却されないとの相談が各地の警察に相次いで寄せられ、昨年5月時点で、全国の20~80歳代の男女計約650人が45都道府県警に被害届を提出。約650人は21年3月~23年12月に計約1700本(計約28億円相当)を預けており、このうち約1300本が無断で売却されたり、質入れに出されたりしていた。

トケマッチを巡る経緯
トケマッチを巡る経緯

 福原容疑者は腕時計の売却などで得た現金の一部を、暗号資産の購入に充てていたほか、オンラインカジノの関連口座に送金していたとみられるという。

 警視庁は昨年3月、業務上横領容疑で、福原、永田両容疑者の逮捕状を取り、国際刑事警察機構(ICPO)を通じて国際手配した。同年9月には2人の容疑を詐欺に切り替えていた。

 今月に入り、UAE当局から福原容疑者の身柄を確保したと連絡があり、同庁は24日、現地に捜査員ら6人を派遣。福原容疑者の引き渡しを受け、26日未明に日本への移送を開始した。

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