鉱物資源の輸入でロシアを経由しない「カスピ海ルート」確保目指す…日本と中央アジア5か国が初の首脳会合
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日本政府と中央アジア5か国による初の首脳会合が20日午前、東京都内で開かれた。会合で採択する共同宣言には、カスピ海経由で欧州に通じる物流網の整備支援を明記する方針だ。中央アジアは、鉱物資源が豊富で、ロシアを経由しない輸入ルートを確保し、経済安全保障の強化を目指す。
会合には、カザフスタン、キルギス、タジキスタン、トルクメニスタン、ウズベキスタンの首脳が出席した。高市首相は会合の冒頭、「中央アジアは急速な経済発展を遂げるなどプレゼンスを高めている。対話を通じ、今後の協力のあり方について議論したい」と呼びかけた。
物流網の支援対象となるのは、カザフスタン東部とカスピ海、黒海をつなぐ「カスピ海ルート」だ。ロシアのウクライナ侵略以降、ロシアを経由しない輸入ルートとして重要性が指摘されてきた。日本政府は、老朽化した橋の架け替え支援や、各国の税関職員の研修などで協力する考えだ。
AI(人工知能)に関する協力も検討されており、各国の法整備や人材育成でも連携する。
中央アジアは、ロシアや中国に囲まれた要衝に位置する。天然ガスを含むエネルギーやレアメタル(希少金属)などの重要鉱物が豊富なことから、近年、中露に加え、米国など各国が関係強化を進めている。