ニデック永守重信氏が取締役辞任「再生が最重要課題の今、身を引くことにした」…不適切な会計処理が相次ぎ発覚
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ニデックは19日、創業者の永守重信グローバルグループ代表(81)が同日付で代表取締役を辞任したと発表した。非常勤の名誉会長となる。国内外の子会社で不適切な会計処理が判明しており、永守氏は「世間の皆様にご心配をおかけすることになり、申し訳なく思う。再生が最重要課題の今、経営から身を引くことにした」とのコメントを発表した。
永守氏は1973年、28歳で日本電産(現ニデック)を創業。M&A(合併・買収)を駆使し、一代で売上高2兆円を超える総合モーターメーカーに育てあげた。
ニデックの社内調査によると、子会社で関税を低く申告したり、源泉所得税を意図的に過少申告したりする不適切事例が確認されている。10月には、東京証券取引所が内部管理体制の改善を求める「特別注意銘柄」に指定した。
第三者委員会を設置して調査を続けており、結果は年明け以降に判明する見通しだ。