宗山選手 凱旋飾る安打
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楽天 カープと交流戦
両チームのファンから歓声
プロ野球のスター候補が故郷・広島に
宗山選手は広陵高時代に2度甲子園に出場。東京六大学野球の名門・明治大では1年からレギュラーに定着し、リーグ通算打率3割4分2厘を記録した。日本代表「侍ジャパン」にも選出され、スカウトの評価を高めた。
昨秋のドラフト会議前には、カープの田村恵スカウト部長が「アマチュア球界ナンバーワンで、即戦力の内野手」と高評価。12球団で唯一、ドラフト会議前に1位指名を公言していたが、5球団競合の末、楽天が交渉権を獲得した。それでも新井貴浩監督は「宗山君の今後の野球人生の成功を祈っている」とエールを送った。
楽天では、開幕戦から1、2番で先発出場を続け、5試合連続安打と鮮烈なデビューを飾った。遊撃の守備の評価も高く、三木肇監督は「練習していることを、しっかり試合で表現する能力が高い。球界を背負う選手を目指してほしい」と大きな期待を寄せる。
宗山選手がマツダでプレーするのは、広陵2年だった2019年7月、夏の選手権広島大会の開幕戦で西条農と戦って以来、6年ぶりとなった。幼少期から何度も足を運んだという宗山選手は「ここがスタート地点と言っても過言ではない。見ている子供たちに『こういう選手になりたい』と思ってもらえたらいい」と意気込み、3連戦に臨んだ。
20日のカード初戦では、6番遊撃で3試合ぶりの先発出場を果たした。両親や親戚も応援に駆けつけた中、二回の第1打席で名前がアナウンスされると、楽天ファンが陣取るビジター席だけでなく、球場全体から拍手がわき起こった。「うれしかった。地元に帰ってきたな、という感じがした」。3点リードの九回には貴重な追加点となる犠飛を放ち、「得点圏で1点を取れる打席に、これからもできたらいい」と手応えを口にした。
21日はベンチスタートとなったが、六回に代打で出場。待望の瞬間は八回の第2打席で訪れた。内角高めの直球に詰まらされたが、ふわりと上がった打球は左翼線にポトリと落ち、打球が転々とする間に二塁を陥れた。会心の当たりではなかったものの「ヒットはヒット。(地元ファンに)見てもらっている時に打てたのが一番」と振り返った。
22日にも八回に遊撃内野安打を放ち、今季4個目の盗塁を決めた。
カープとの3連戦を終え、「広島のファンの方に温かく迎えてもらった。試合に出られて、プレーできたのでよかった」と宗山選手。故郷で得た多くの声援を力に代え、27日から再開するレギュラーシーズンでも奮闘を誓った。