ロシア極東「サハリン2」からLNG輸入、来年6月まで継続できる見通し…米財務省が取引許可を延長
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【ワシントン=田中宏幸】米財務省は17日、三菱商事と三井物産が出資するロシア極東の石油・天然ガス開発事業「サハリン2」について、来年6月18日まで取引の許可を延長すると発表した。日本は当面、液化天然ガス(LNG)輸入量の約9%を占めるサハリン2からの調達を継続できる見通しとなった。
米財務省は昨年11月、ロシアの国営ガス企業「ガスプロム」傘下の大手銀行を含む複数の金融機関を制裁対象に加えたが、サハリン2の対日決済は今月19日まで適用外とする方針を発表していた。
ベッセント米財務長官は今年10月、米ワシントンで会談した加藤財務相(当時)に対してロシアからのエネルギー輸入を停止するよう求めており、取引許可が延長されない可能性があった。