看護師自殺訴訟、原告側「深夜まで事前学習やリポートを作成させた」パワハラ主張…病院側は争う姿勢
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鹿児島県曽於市の民間病院に勤めていた男性看護師(当時20歳代)が自殺したのは、上司によるパワーハラスメントなどが原因だとして、遺族が病院を運営する法人に対し、約1億円の損害賠償を求めた訴訟の第1回口頭弁論が16日、鹿児島地裁(窪田俊秀裁判長)であった。
訴状などによると、男性は2020年3月に看護専門学校を卒業し、4月から病院に勤務。先輩看護師からのパワハラや、新型コロナウイルス禍の中で勤務する強い心理的負荷などから適応障害を発症し、同年5月11日に自殺したとしている。
原告側は意見陳述で、「(先輩看護師が)パワーハラスメントを複数回繰り返し、深夜まで事前学習やリポートの作成をさせた」と主張。病院側は請求の棄却を求めて争う姿勢を示している。