新総裁の高市早苗氏を待ち構える悪路、初の女性首相が短命政権になるかも…注目の人事はどうなる
完了しました
新しい自民党総裁に高市早苗・前経済安保相が選ばれた。10月中旬召集の臨時国会で、新首相に指名されれば、日本初の女性首相になる見通しだ。「政治とカネ」を巡る問題で逆風が収まらない自民党だが、人気者の小泉農相を抑え、支持を伸ばした高市氏への期待は大きい。ただ、新政権の行方に目をこらすと、各所に悪路が待ち構えている。(編集委員・吉田清久)
挙党一致も演出、幹事長は誰に
新政権のキーワードは「刷新感」「世代交代」あたりではないか。参院選後の「石破おろし」で分断した党内状況を踏まえ、「挙党一致・全員野球」も演出するはずだ。
そこでまず、注目すべきは高市氏が党役員人事や組閣でどんな手を打つのかだ。
人事の焦点は幹事長ポスト。有力候補として名前が挙がっているのが小泉進次郎農相、加藤勝信・財務相、鈴木俊一・総務会長(麻生派)あたり。
ベテランの鈴木氏の処遇は、後ろ盾の麻生太郎元首相への配慮が透けて見える。鈴木氏は総務会長留任の可能性もある。総裁選で高市氏に肉薄した小泉氏の起用は選択肢の一つだが、そのキャリアから実現性に疑問符がつく。サプライズとして、萩生田光一・元政調会長の登板も可能性がありそうだ。
連立枠の拡大、重み増す…国会対策委員長は?
政調会長には総裁選を戦った小林鷹之・元経済安全保障相、岸田前首相側近の木原誠二・前選挙対策委員長の名前が取りざたされている。
後述するが、新政権は連立枠の拡大に取り組む必要がある。そのため、国会対策委員長はこれまで以上の重みを持つ。国対経験が豊富な御法川信英・元財務副大臣を推す声があるが、森山裕・幹事長の国対委員長への横滑りもありえる。