認知症による暴力・妄想などが重い患者の入院要請、4割超の医療機関で「増えている」…東京都の実態調査で判明

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 認知症患者の医療に関する東京都の実態調査で、暴言・暴力や 徘徊はいかい 、妄想などの症状の重い患者の入院要請が「増えている」とする医療機関が4割超に上ったことがわかった。都は、認知症の高齢者数の増加に伴い、「行動・心理症状(BPSD)」と呼ばれるこうした症状の重い人が今後も増えるとみている。

東京都庁
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 調査では「対応が困難」「病床がない」などの理由で入院できないケースも目立ち、入院先探しや転院・退院の調整に苦慮する家族や現場の実態が浮かんだ。

 都福祉局は8~10月、都内の認知症疾患医療センター52施設、一般病院627施設、62区市町村などを対象に調査票を送付。年度内の最終的なとりまとめを前に、一部の質問項目を先行してまとめた。

 その中間まとめによると、暴言や妄想、不潔行為などの行動・心理症状(BPSD)が強い患者の入院要請について、回答した同センター・一般病院(計319施設)のうち139施設(44%)が「5~10年前より増えている」と答え、「変わらない」(91施設、29%)や「減った」(7施設、2%)を大きく上回った。

 認知症と身体疾患・外傷を併発した「身体合併症」のある患者の入院要請も、「増えている」が162施設(51%)に上った。「変わらない」は67施設(21%)、「減った」は2施設(0・6%)だった。

 今年6月の1か月間に入院要請を断った事例は、BPSDの強い患者で67施設(21%)、身体合併症のある患者で61施設(19%)で確認された。理由(複数回答)は、これらの症状に対する「医療的な対応が困難」とするものが最も多く、「個室の空きがなかった」「病床満床」よりも多かった。

 受け入れ先がないなどの理由で転・退院調整にも時間を要しており、52施設(16%)が認知症でない患者より「1か月以上長くかかっている」と答えた。

 都は年度内に最終的な調査結果をとりまとめ、課題解消につなげる。都の実態調査は今月10日に都議会でも取り上げられ、都民ファーストの会の両角穣都議の一般質問に対し、高崎秀之・福祉局長が「調査結果を踏まえ、都民の認知症に対する理解促進、医療・介護従事者の認知症対応力の向上、関係機関の連携強化などに向けた対応を検討する」と答弁した。

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