国会議員の歳費増額法案見送りへ、与党判断「世論の理解得られない」
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与党は3日の衆院議院運営委員会理事会で、国会議員の月額歳費の規定額を5万円引き上げる歳費法の改正を今国会では見送ると説明した。次期国政選後までは現行額に据え置く方針も盛り込んでいたが、世論の理解が得られないと判断した。
同理事会で与党は野党側に対し、従来案は撤回すると伝えた。案は、月額を129万4000円から134万4000円に引き上げつつ、次期国政選後までは引き上げを実施しないとする内容だった。国家公務員特別職の月額給与を引き上げる給与法改正案が今国会に提出されることに合わせ、改正に向けた調整に入っていた。
与党は、国会議員のボーナスを次期国政選後まで現行額で据え置く歳費法の改正は目指す意向も示した。ボーナスは同法の規定で特別職の月額給与に合わせて増額されるため、据え置くには法改正が必要となるためだ。歳費関連の改正と合わせて検討されていた。