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「メッセンジャーRNA」使ったワクチン原料の大量製造装置を完成…食品機器メーカー「ヤナギヤ」に県知事賞

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開発したPCR装置を前に受賞を喜ぶ柳屋社長(左)と赤田教授
開発したPCR装置を前に受賞を喜ぶ柳屋社長(左)と赤田教授

 産学公連携などによる山口県内の中小企業の優れた技術や新規事業展開をたたえる「県産業技術振興奨励賞」の表彰式が25日、県庁で開かれた。県内の産業振興に貢献した企業に贈られる県知事賞には、宇部市の食品機器メーカー「ヤナギヤ」が輝いた。受賞に貢献した山口大の赤田倫治教授(64)も県知事特別賞に選ばれた。

 同社と赤田教授は、遺伝物質「メッセンジャーRNA」を使ったワクチン原料を大量製造できる小型のPCR装置を世界で初めて完成させた。2015年に設計・開発に着手し、23年から販売している。加熱と冷却を素早く均等に繰り返す技術により、大容量の容器で遺伝子組み換え大腸菌を培養していた従来の300~1000倍の量を作り出せるという。

 この日、村岡知事から表彰状などを受け取った同社の柳屋芳雄社長(74)は「受賞は名誉なこと。(技術は)薬や化粧品など異業種分野にも活用できる。微妙な温度管理ができるので、本業での応用にも取り組みたい」と笑顔。赤田教授は「この技術がワクチンや医薬品の進歩につながると信じている」と語った。

 また、県産業技術センター理事長賞には、周南市の石英ガラス製品製造・販売会社「周南クオーツ」が受賞した。益田進・代表取締役(63)は「光栄に思う。これに甘んじることなく、技術を向上させていきたい」と喜んでいた。

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