市営住宅の家賃長期間滞納、熊本・人吉市が18年ぶり提訴へ…4世帯で総額1092万円
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熊本県人吉市は18日、市営住宅の家賃を長期間滞納しているとして、住民らを相手取って支払いと住宅の明け渡しなどを求めて熊本地裁に提訴する方針を明らかにした。滞納額は1000万円超、滞納期間は最も長い世帯で13年以上に及ぶとしている。同様の提訴は約18年前で、市は関連議案を25日開会の市議会定例会に提出する予定。
市によると、4世帯の住人4人と連帯保証人1人の計5人で、このうちの住人2人は荷物などを残した状態で無断退去しているという。10月までの滞納期間は13年1か月~5年9か月、滞納額は計1092万7500円で最高額は373万4100円となっている。
市営住宅には現在1091世帯が入居。市の条例では、明け渡しを請求できる条件として「3か月以上の滞納があった場合」などと定めるが、市営住宅は経済的に困窮している世帯へのセーフティーネットになっている側面を踏まえ、2008年以降は提訴しない方針をとってきた。
一方、20年7月の九州豪雨への対応などもあり、市営住宅の滞納総額は年々増加し、24年度までで約6070万円に上った。市は税の公平性の観点から、滞納額の大きさを考慮して方針を転換することにした。
立場康宏・復興建設部長は「滞納期間が長期化し、行政としても手の打ちようがない。今後もこういった事例があった場合は同様に対処していきたい」としている。