清水町「十勝清水町」に…議会で条例可決必要、来年10月の変更目指す

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清水町にあるJR十勝清水駅。「十勝」を冠した名は町内各所で使われている
清水町にあるJR十勝清水駅。「十勝」を冠した名は町内各所で使われている

 清水町は、来年にも町名を「十勝清水町」に変更する方針を固めた。静岡県清水町の方が全国的に知名度が高いとして、「十勝」を加えて北海道の自治体ということを明確にするとともに、地域ブランドの認知度アップを図る。広域合併に由来せず単独で自治体名が変われば、道内では1990年の利尻富士町(旧・東利尻町)以来となる。(平向伸次)

 町は、今月の地域懇談会や年明けに予定する住民説明会を経て、来年5月をめどに住民投票を実施。結果を踏まえ、町名変更に関する条例案を6月の町議会定例会に提案する考えだ。1956年に旧清水町と旧御影村が合併した日となる10月1日の施行を目指す。

 町名変更は、1期目の辻康裕町長が提唱した。6月定例町議会の一般質問では、「町のブランド力と発信力を高める重要な選択肢。意欲を持って取り組む。町を再起動させる。その強い意味を持つ未来を動かす挑戦だ」と決意を述べた。

 背景にあるのは、知名度で後れをとっていることだ。町企画課などによると、インターネットで検索をすると、まず静岡県の清水町が上位に出てくる。間違い電話がきたり、小清水町などと混同されたりすることもあるという。ふるさと納税や、移住促進などの発信でも埋没しているのが現状だ。

 実際、町が8月に全国の約1000人を対象にインターネットで実施した認知度調査でも、「清水町といえば」との問いに対し、道内ではそれなりに知られていたものの、道外では多くが静岡と回答。ほとんど認知されていないことが改めてわかった。

 町名変更の方針について、これまでに町内から強い反対意見は出ていないが、「わざわざ、手間と費用もかけてする必要があるのか」といった疑問を呈する声はあるという。町は懇談会などで変更に関するメリットやデメリットを説明して理解を深め、意見を聞くことにしている。

「十勝清水」町内各所に

 市町村名の変更は地方自治法に基づき、各都道府県との協議を経て関係の条例を議会で可決することで可能となる。変更後の新たな名称は官報で告示される。

 これまでの変更では「新ひだか町」(旧静内町と旧三石町)や「大空町」(旧女満別町と旧東藻琴村)のように、広域合併を機に行う例が多い。清水町と同様の例は、近年では2019年、兵庫県の「篠山市」が「丹波篠山市」に変更したケースがある。

 町によると、「清水」はアイヌ語で「明るく清らかな川」を意味する「ペケレベツ」を意訳したもの。1927年に「清水村」となり、36年の町制施行で清水町になった。

 一方、町内では、JR北海道の駅名が「十勝清水駅」、農協の名称も「JA十勝清水町」で、道東自動車道のインターチェンジ(IC)も「十勝清水IC」と、既に「十勝清水」という名称が各所にある。

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