アフリカ36か国から1436人、ウクライナ侵略でロシア側の戦闘員に…背景には高い失業率
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【ヨハネスブルク=笹子美奈子】ケニア外務省は12日、ロシアのウクライナ侵略に、ケニア国民200人以上がロシア側の戦闘員として参戦していると発表した。ウクライナも7日、アフリカ36か国から少なくとも1436人が参戦しているとの分析を示しており、多くが報酬の金銭目的でロシアの誘いに応じているとみられる。
ケニア外務省によると、ロシアに渡った親族の消息を尋ねる問い合わせが多数寄せられ、政府が調査していた。在ロシア・ケニア大使館には、負傷者や身動きが取れなくなった国民の情報も伝えられている。ロイター通信によると、参戦者の一部は、旅費やビザ代、宿泊代など1万8000ドル(約280万円)を約束されて渡航したという。
ウクライナのアンドリー・シビハ外相は7日、自身のSNSで、アフリカ人がロシア側として戦う現状に懸念を示した。南アフリカ政府も6日、20~39歳の17人が、ウクライナ東部ドンバス地方で身動きが取れなくなっており、政府が救出を検討していると発表した。
ウクライナ侵略については、アフリカは中立の立場を取る国が多い。ただ、失業率の高い国は多く、ケニアでは若年層に限れば、3人に2人が失業しているとされる。ロシア側はこうした高失業率の国の若者を狙い、戦闘員に仕立てあげているとみられている。
ロイター通信によると、ネパールやスリランカの若者もロシアに勧誘されて参戦している。