吉田屋、駅弁の集団食中毒で米飯会社を提訴
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八戸市の駅弁製造販売会社「吉田屋」の駅弁を原因として2023年9月に発生した集団食中毒に絡み、同社は米飯製造を外注していた「ダイワフーズ」(岩手県滝沢市)に約6億7000万円の損害賠償を求めて青森地裁八戸支部に提訴した。提訴は9月16日付。
集団食中毒は、吉田屋が23年9月16、17日に販売した弁当に黄色ブドウ球菌などが含まれていたことで発生し、29都道府県の554人に健康被害が生じた。
訴状では、食中毒の原因菌は弁当の茶飯から検出され、具材からは検出されず、行政による同社従業員の検査結果などから、菌が同社への納品前に付着した可能性があると指摘。被告が茶飯を空調のない場所で最大9時間保管したことなどから、菌を増殖させた可能性があると主張した。
リコールや被害者への支払いなどで生じた損害額計約9億5800万円のうち、被告の過失割合を約7割として賠償を求めた。