アスクルサイバー攻撃、復旧めど立たず…親会社のLINEヤフー社長「心よりおわび」
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LINEヤフーの出沢剛社長は4日の決算記者会見に出席し、子会社で事務用品通販大手のアスクルがサイバー攻撃を受けた問題で、サービスの復旧や原因究明などを全面的に支援していると説明した。復旧の見通しは立っておらず、問題が長引けば業績への影響が膨らむ可能性がある。
出沢氏は冒頭、アスクルの取引先など顧客情報が流出したことに触れ、「親会社として非常に重く受け止めている。取引先の皆様に多大なるご心配とご迷惑をおかけし、心よりおわび申し上げる」と陳謝した。
出沢氏によると、LINEヤフーは外部の専門機関とともにアスクルに技術者30人を派遣し、現在はアスクルの技術者を合わせた100人規模の調査チームが全容解明や復旧作業を進めているという。
復旧の見通しについては「現段階でお答えできる状況にない」と述べるにとどめた。
業績への影響については「精査中」とし、売上高にあたる売上収益を前期比9・5%増の2兆1000億円などとした2026年3月期連結決算の業績予想は据え置いた。受注の停止期間などが見通せていないためだとしている。
LINEヤフーにとって、アスクルはネット通販事業で法人向けのサービスなどを担う重要な子会社だ。受注・出荷業務の停止が長引けば、他社のサービスに切り替えるなど顧客離れも懸念される。
アスクルのシステム障害は10月19日に発生。身代金要求型ウイルス「ランサムウェア」に感染し、自動化した物流部門が停止したことで、配送を受託している他社サービスにも影響が広がった。現在は一部の法人顧客を対象にファクスで注文を取り、手作業で一部商品を出荷する対応をとっている。