首都高6人死傷、意識もうろうだった元運転手「会社に借金あり代替要員もいなかった」…被告人質問で説明

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 埼玉県戸田市の首都高速で6人が死傷した事故で、自動車運転死傷行為処罰法違反(過失運転致死傷)などに問われた元運転手・ 降籏紗京ふりはたさきょう 被告(29)の公判が24日、東京地裁(大川隆男裁判長)であった。被告は被告人質問で体調不良を自覚しながら運転したことを認め、「会社に借金があり、代替要員もいなかったため、出社した」と述べた。

3人の死亡が確認された首都高速5号池袋線の事故現場(昨年5月、読売ヘリから)
3人の死亡が確認された首都高速5号池袋線の事故現場(昨年5月、読売ヘリから)

 起訴状では、降籏被告は昨年5月、発熱で意識がもうろうとした状態でトラックを運転し、車列に追突して3人を死亡させ、3人を負傷させたとしている。

 被告人質問で降籏被告は、体調不良で正常に運転できなかったにもかかわらず、休息を取らなかった理由を尋ねられ、「早く仕事を終わらせて病院に行きたいと考えた」と述べた。

 法廷では、事故で亡くなった船本宏史さん(当時54歳)の妻・恵津子さんと、杉平裕紀さん(同42歳)の妻・智里さんも被害者参加制度を利用して被告に質問。降籏被告は、2人から被害者や遺族への思いを聞かれ、「大切な人の人生を奪い、申し訳ありません」と謝罪した。だが、被害者のフルネームや氏名の漢字表記を問われると、「言えません」「わかりません」と述べた。

 閉廷後の記者会見で智里さんは「被告が被害者を軽視していることがよく伝わった。遺族の苦しみについて何も考えていないとわかり、絶望した」と話した。

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