文科省、海外の優秀な研究者の受け入れ強化へ…トランプ政権下の流出受け皿狙う・国際競争は激化
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文部科学省は、海外の優秀な研究者を国内の大学などに受け入れるための態勢強化に取り組む。米国のトランプ政権は留学生の受け入れ制限などを進めており、米国を離れる研究者の受け皿になる狙いがある。
同省は100人以上の研究者の受け入れを想定しており、大学や研究機関を通じて研究者の確保に必要な人件費や研究費などを支援する。
支援対象は3年間で、研究プロジェクトの責任者など「研究代表者」には1人につき年3000万円、博士研究員(ポスドク)には同1500万円、大学院生には同500万円程度を支給する。2026年度予算の概算要求には関連経費17億円を盛り込んだ。
トランプ大統領は、ハーバード大などへの留学生の受け入れ認定を停止したほか、研究機関の大規模な人員削減や大学ヘの助成金削減などを行っている。欧州などは優秀な研究者の獲得に向けた取り組みを強化しており、国際的な人材確保競争が激しくなっている。
政府は「日本の科学技術力強化のチャンスになり得る」とみており、「大学ファンド」の運用益を活用するなど、研究者の確保に総額1000億円規模の資金を投じる方針だ。