MVPの広島・荒木「同じボールが来たら決められる」とロングスローから先制…YBCルヴァン杯を制す
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JリーグのYBCルヴァン杯は1日、国立競技場で決勝が行われ、広島が柏を3―1で破り、3年ぶり2度目の優勝を果たした。広島は25分、ロングスローをDF荒木が頭で合わせて先制。38分にMF東が直接FKを沈めて追加点を挙げ、前半終了間際には再びロングスローから、最後はFWジャーメインが蹴り込みリードを広げた。柏は後半反撃に出たが、81分にFW細谷が挙げた1点にとどまった。優勝賞金は1億5000万円。最優秀選手(MVP)には荒木が選ばれた。(観衆6万2466人)
「武器」入念準備 大一番でさく裂
広島サポーターの大歓声を浴び、主将のDF佐々木は感慨に浸った。「前半から素晴らしい戦いを見せられた。五つ目の星、ありがとう」。チームとして「年間を通してやってきた」(佐々木)というセットプレーから前半だけで3得点。積み重ねてきたことが最高の形で結実した。
アジア・チャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)にも出場し、過密日程が続いてきた広島は、決勝を前に久々に練習に集中できる1週間が生まれたという。このうちの2日間、念入りに確認したのがセットプレー。磨いてきた武器が大一番でさく裂した。
25分、MF中野が右サイドから投じたロングスローに、荒木が高い打点で合わせて先制した。38分に東がFKを直接決めると、前半終了間際には、再び右サイドからのロングスローを佐々木が頭で後方に流し、ジャーメインがボレーでたたき込んだ。ジャーメインは「こぼれてきたのをしっかり決められた」と自賛した。
先制点の布石は、最初のロングスローにあった。柏の先発は、11人中8人が身長1メートル80未満。1メートル86の荒木は競り合った際、「もう1回同じボールが来たら決められる」と確信。中野に再度、近いサイドへ投げるよう要求していた。
準備し尽くされたセットプレーと持ち前の堅守で、地力の高さを見せつけた広島。タイトルを表す星の数は、まだまだ増えていきそうだ。(新田修)
広島・スキッベ監督 「敵陣内でサッカーをすることができた。セットプレーを拾うこともできて、得点することもできた。(優勝は)本当にうれしく思う」
川辺 初タイトルに歓喜
昨夏、ベルギー1部のスタンダール・リエージュから古巣に復帰した広島の川辺は、「キャリアの中でも(主力としてタイトルを獲得したのは)初めて。胸を張って取れたと言える」と喜びに浸った。リーグ戦だけでなくカップ戦でもほぼフル稼働している30歳のMFは、この日も攻守に躍動。「コンディションが落ちることもあったが、大きな舞台で自分のパフォーマンスを出せたことは自信になる」と手応えを口にした。